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【考察】Niziプロジェクトはなぜウケたのか?KSFを探る。

こんにちは。アイドル(キラキラしてる女の子)が大好きなアラサーです。
突然ですが、「Niziプロジェクト」って見てましたか?
10代の女の子がアイドルになるという夢を叶えるためのサバイバルオーディション番組なんですけど、それがもうスポ根漫画のような熱さと感動、そしてメンソールのリップクリームを鼻の下につけた時のような目が覚めるほどの爽やかさを兼ね揃えた本当に本当に本当に面白く素晴らしいコンテンツなんです。
(見てない人は是非見てほしい・・・https://niziproject.com/このサイトから全部見れるはずです!)

で、今日は、その「Niziプロジェクト」がなぜここまで多くの人に見られ支持されたのかということに関して考察したいと思います。
(「今日は」とか偉そうに言ってるけど、note書くのがまず初めてで今後更新するかも不明だし、この考察も会社の先輩に「なんでNiziプロってウケたと思う?」ってライトに聞かれたのに対して熱量かけて返答してしまい、折角ならブログとかに書いてみればって勧められて(上記の先輩とは違う人に)文章なんて書いたこともないのに調子に乗って書いてしまっただけなので、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。)

さあ、いってみましょう・・!(J.Y.Parkさん風に)

目次
1.コンテンツ
2.様々なファン層
3.メディア戦略
4.時流


1、コンテンツ
1つ目のバズりポイントは、「コンテンツ」です。

◇コンテンツパッケージ◇
今回は、女の子たちが自ら応募し、オーディション形式でメンバー選定が進み、そのオーディションの様子も全て放送されるという形でした。
そもそもこのオーディション時からの過程を一緒に追っていくことができるコンテンツ形式は優れていると私は思っています。

それはなぜかというと、この形式だと、候補者の素の部分であったり、頑張っている様子、悩みながらも前に向かって努力している様子がわかり、ただ単にデビューメンバーが発表されて楽曲を聴くよりも、個人個人のメンバー及びグループ(箱)に対して「感情移入」をすることができるからです。
やはり、10代の女の子たちが夢に向かって前向きにひたむきに頑張ってる姿を見ると(しかもハイレベル!!)、応援したくなりますし、さらにその過程でのミッションで完璧なかっこいい、可愛い、ダンスもうまくなっている、歌もうまくなっている・・!!というどんどん成長していく姿を見ていると、単純にすごい!と思う感情や憧れも生まれてきます。

そして、実際にデビューする前からファンを獲得することができますし、
また、デビューした後も、成長背景などを知っている強固なファンがいつつ、それにプラスでさらにファンが増えていくという素敵な形になっています。この形は、今大人気のTWICEやIZ*ONEもそうで、それぞれ「SIXTEEN」や「Produce48」というサバイバルオーディションを通して、メンバーが選定され、そして今ここまでの人気になっているのかなと思います。
(私は、オーディションでの成長、レベルの高さ、素の部分などを上記のオーディション番組で見て、韓国アイドルにはまり、その後、様々な韓国のアーティストをどんどん調べて楽曲を聞いていき、K-POPにどっぷりはまりました。)

特に日本は、次のファン層の部分でも述べるのですが、アイドルに対して、未熟ながらも頑張っている姿を応援したいというカルチャーがそもそもあるので、いきなりの完璧な姿でのデビューだけを知るというよりも、成長する姿を見せるオーディション番組を挟むことで、(今回のNiziプロはK-POPよりのアイドルですが)より親和性が増したのではないかと思います。

また、オーディション番組の過程で、それぞれのメンバーにファンがつくと思うのですが、誰がデビューできるのかわからないという形だからこそ、そのファンの方々が自分の推しをデビューさせたい、知ってほしいという心理から様々なSNS媒体などで、それぞれの推しのプロモーションを思う存分実施してくれます。
(オーディション期間中は、「虹かけランキング」というファンによる人気投票も行われていて、推しを上位にするためにみんなで投票をしよう!などというツイートなども多数見られました。)

デビューする前からファンがたくさんPRして、更にファンを増やしてくれるというのもすごい仕組みですよね。
かつ、「あなたの番です」ではないですが、誰がデビューメンバーになるのかなどの考察も盛り上がります。

事前からSNSをも巻き込んだPRができる、、そのような意味合いでも、メンバーが決まる過程まで全て見ることができるこのパッケージは素晴らしいコンテンツパッケージだなぁと思います。
※韓国だと、デビュー確定後は、そのグループの「共同生活」などの様子が放映される番組などが放送されて人気なので、日本では難しいかもですが、そういうのがあっても見られるだろうなあ(見たいなぁ)と思います。

◇コンテンツ内容◇
また、コンテンツ内容という意味合いでは、見るものを圧倒したデビューに直接繋がるパフォーマンスだけではなく、
・「もし今のメンバー全員でデビューできないとすると誰を選ぶのか」というのを一人一人に個室で聞くというもの
・一人一人がテントみたいなところで質問に答えたり、今日の反省などを語るもの
などは、候補者の素の様子や人間性(性格)みたいなところも、ちゃんと確認することができる素晴らしいコンテンツとなっています。

日本人って結構奥ゆかしいとか一生懸命とかそういうのが好きで、
(だからこそ、会社の中でも圧倒的な結果を出すよりも過程だったり、リレーションだったりみたいなのが評価ポイントに大きく関わる会社が多いと思います)もともと性格の良さとか努力しているかの過程みたいなのって割りと見る傾向にあるのかなーと思うんですが、それも、今回のオーディションの中でJ.Y.Parkさん(候補者を審査するスーパープロデューサー)が仰っていた「誠実」みたいなワードやトレーナーさんによる人柄評価の部分にもうまくハマり、日本人が安心して良い子というお墨付きをもらった子を推すことができるという隠れたメリットがあったのかなと思います。
(後ね、メンバーが仲いいというのも推したくなるポイントだと思います。)

また、J.Y.Parkさんという、実績もあり、人間としても素晴らしいカリスマプロデューサの存在もコンテンツを輝かせている一因になっています。
J.Y.Parkさんは、「J.Y.Park語録」があれば買いたいと言われているほど、本当に心に響く言葉を今回のコンテンツの中でふんだんに散りばめてくださっています。その厳しくも暖かい言葉が候補者の女の子たちだけではなく、直接視聴者の心にも響きました。人間としての大切な部分を改めて教えてもらったような・・J.Y.Parkさんファンも今回のコンテンツで沢山いるのではないかなと思います。
(そして候補者一人一人へのFBなども的確。ただ怒られるとか厳しいこと言われるとかではなく、その裏にちゃんと自分のことを1人の特別な人として認めてくれているからこその言葉だということが伝わるのでより候補者の心に響くのではないかなと思います。昔私がバスケ部だった時も、ただ単に怒鳴られるより、「お前のこういうところはすごいと思っているのに、ここができていなくて残念だった」ということを言われていつもより心にグッときたことがあったことを思い出しました。)
そう、今回のコンテンツはJ.Y.Parkさんという存在を通して自分を見つめ直す「学び」のコンテンツでもあるなと思います。

また、「プロ」としての在り方も学びになります。(私にとっても)日常の中で、様々な訳のわからない理由を盾に1ミリでも仕事に甘い部分を残してないだろうかと再度兜の緒を締める良い機会になりました。
(そうそう「プロ」というワードでいうと、あかりちゃんという子が東京合宿編の時に直前で入院していてあまり練習できていなくて、パフォーマンスした際に、J.Y.Parkさんに全然練習してないって指摘されるシーンがあるんですが、その際「入院してて、練習できませんでした・・・」って言い訳などは全くせず何も言わずに指摘を受け入れるんです。で、結局後でJ.Y.Parkさんにも入院していてあまり練習できなかったということがわかり、なんで言わなかったのかって問われた時にあかりちゃんは「言うべきではないと思った」と言っていて・・その時にも「プロ」を感じました。そしてかっこいいなーこの年齢で私はそれが言えただろうかと。会社間の取引だと特に思うことがあるんですが、出されたもの(仕事)とかが全ての評価でその後ろにある担当者とか会社の事情とかって正直関係ないというか、知らないよと。あぁ、是非見てほしいです。)

ということで、J.Y.Parkさんの厳しくも温かいまるでお父さんのような言葉と顔芸(言い方よくないですが、本当に顔芸)を巧みに使って、「え、褒めるの?厳しい言葉を言うの?どっち?」と視聴者をハラハラドキドキさせることで更にコンテンツの中身としてプラスで面白い要素になっていたと思います。
(視聴者だけでなく、候補者の子たちも、他の候補者のパフォーマンスの際とかも何度かJ.Y.Parkさんの方を気にしている様子があって、そりゃ気になるよなーと思いながら見てました。)

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2、様々なファン層
2つ目のバズりポイントは「様々なファン層がついたから」というものです。
まず、そもそも日本と韓国のアイドルの違いなんですが、(もちろん全てのアイドルが当てはまるとは思っていません、あくまで傾向です。)
■日本:未熟で親しみやすく、「かわいい」を体現し応援したくなる存在。
■韓国:デビューする際には容姿、歌、ダンス、性格など全てにおいて完璧を求められ、レベルが高く憧れの存在。
といった違いがあります。

なので、日本のファンは、アイドル達が徐々に成長し(これはダンスや歌だけではなくバラエティー力、精神面なども含)、一生懸命頑張ってる姿を応援していくというスタンスが多いのかなと思っています。
(※だからこそ、よく言われていますが、昔韓国アイドルが日本で流行った時も、少しSEXYなお姉さまといった感じで完璧にパフォーマンスする少女時代よりも、ズボンにスニーカーで踊る可愛く愛嬌のあるKARAの方が最終的に人気だったイメージがあります。)

だから、もちろん様々なファンの方がいらっしゃるかと思いますが、どちらかというと男性が多く人気を支えてきたのかなと思っています。
(例:坂道グループ、ニジマスなど)
(ちなみに私は日本のアイドルも大好きです。)

しかし、今回のNiziプロジェクトは、ただ可愛く手を差し伸べてあげたい存在だけではなく、努力し成長している姿も追うことができつつも、「完璧なパフォーマンスができる」レベルの高い姿も見ることができるという韓国×日本のハイブリッドアイドルでした。

だからこそ、今まで日本のアイドルを底支えしてきた男性の層だけではなく女性も、さらに若いティーン層にも憧れの存在として刺さり、様々な層のファンを獲得したと考えています。それがバズの1要因なのではと思います。

※レベルの高さ・・というと、今回だと、個人レベルテストのみいひちゃんのパフォーマンスやグループ審査のお姉さんズのパフォーマンスが凄すぎてのめり込んだ人多いのではないでしょうか。様々な人間関係にも言えると私は思っているのですが、「尊敬」できる部分「すごいな」と思える部分がある人は恋愛関係なく、素敵だなとか好きだなと思いやすいのかなと思います。

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3、メディア戦略
今回は、私が知る限り
・スッキリ(TV:日本テレビの朝の番組)
・虹の架け橋(TV:日本テレビの深夜番組)
・YouTube(配信)
・Hulu(配信)
・SNS(インスタ、Twitterなど)
・公式HP
など上記の様々なところでNiziプロのコンテンツが展開されていました。

その中でもスッキリという情報番組で放送されたのは様々な層への認知という意味合いでは、かなり大きいことだったのではないかと思います。TVの力ってやっぱ大きいかもと思いました。
(しかも、スッキリでは、ちゃんと日本の視聴者に合う、感情移入しやすいような配信のパターンとは違う構成で編集/構成されていてすごいなと思いました。アイドルとか全然詳しくない60代の母が、虹プロ見てハマっているというのを聞いてびっくりしましたが、これもスッキリなどで扱ってくださったからだと思います。)

というのも、JO1という、これまた韓国のようなパフォーマンスのレベルがとても高いメンズアイドルグループが少し前にデビューしたかと思うのですが、このグループもオーディション形式で今回のNiziプロと同じような形でデビューまでいきましたが、私の感覚値としてNiziU(今回のNiziプロでデビューしたグループ名)の方が話題になっているかなと。

JO1も私の記憶が正しければ、初回と最後のメンバー確定の際は、TBSが地上波で放送してくださっていたかなと思うのですが、それ以外は配信でした。私も地上波で放送されている分に関しては全て見たのですが、2回だけだと、それまでの過程とか頑張ってる様子、どういう成長の仕方をしているのか、その人それぞれのキャラクターがわからないので(しかも、配信が有料?だったので・・・見ていませんでしたすみません。。)
あまり感情移入できず、今回のNiziプロほどはのめりこむことができませんでした。(今はとっても応援しています!)

でも、今回の虹プロは、無料の地上波で(しかも深夜だけじゃなくて、朝の情報番組で扱ってくれた!)ちゃんと最初から追ってくれていたというのもあり様々な年齢の人に見てもらい、知ってもらうことができここまでのムーブメントになったのかなと思っています。(配信が無料で公開されていて、リアルタイムではない層もアーカイブで見ることができたことも大きいと思います。)

様々なメディアで様々な人の層、そして様々な人の視聴習慣(リアタイなのかアーカイブなのか)にリーチできたのは素晴らしかった。

そして、今回、NiziUは、6月30日にプレデビューしてから、YouTube上でのMVの再生がすでに5,000万回達成!!&6月29日~7月5日集計基準のデジタルアルバム、デジタルシングル、ストリーミング部門の3つの週間チャート1位に上がって3冠王を占めました。3冠は女性アーティスト最高の成績とのこととで本当に素晴らしい成績となっています。

これは、上記にも示したように様々なメディアで展開されオーディション時から知られファンがいたというのが大きいですが、そもそも1,670万人もチャンネル登録数を持っているJYPのYouTubeアカウントでオーディションの様子からUPされていたので、そもそも世界で活躍している、様々な先輩グループが獲得してきた世界のK-POPファンにその姿を見せることができていたというのも強いなあと思います。
(YouTubeのコメントも英語とかがとても多いです。)

後、若干メディアの話とはズレますが、プレデビュー曲がラストミッションのテスト曲になっていたということも大きいのではないかと思います。(もちろん、今までのオーディション段階でファンを獲得していたというところが一番だとは思いますが)一番盛り上がるラストミッションで視聴者も楽曲を聞いている分、耳馴染みがあるので、デビュー後もそのまま聞きたくなりますしね。
(しかも、テストの際は、今回デビューできなかった子も歌っていたので、本番のデビューの際は誰がどこの歌割になるかなどもすごく気になるから、何度も聞いてしまい、再生数も上がると思います。)
ビジュアルなども、デビュー時には驚くほど洗練されていくので、その辺りも見たいというのもあり、再生数が爆発しているのだろうなぁと。(かく言う私も毎日聴いてます。)

さらに、すごいなーと思うのがSNS。プレデビューしてから、各個人の投稿(アカウントは1つ)で今のメンバーの最近の様子を知れたり、プレデビュー曲の韓国語Ver.(しかもMVもダンスver.に!)、TWICE先輩の楽曲の踊ってみた動画、各メンバーのサインの投票及びプレゼントなどなど・・・ファンを飽きさせない!(忘れさせてくれない!)脳内シェアをあげるって本当に重要と思いました笑。(やばい、文章が適当になってきた)

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4.時流
ちょっと特殊な要因にはなりますが、今回コロナ下ということで、在宅の人が増え、いつもよりもTVを見る方、その時間(リアタイ)に見れる方が増えたというのも押し上げた要因になっていると思います。

また、アイドルと経済って昔から相関関係にあると言われていたりするのですが、経済が滞ると、アイドル人気は高まります。(と言われてます。)
今回は、先行きの見えないコロナという災害があり、経済が滞っている閉塞感から解放されたくて、アイドルから元気をもらいたいという心理状態になってより盛り上がったという可能性もあるかなと思いました。

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はい!ということで、ほんと長々とつらつら書いてきましたが、
「なぜNiziプロジェクトはなぜウケたのか?」の考察は以上です!
びっくりするほど読みづらいですね。すみません。
もうちょっとかっこよく上手に書きたかったのに全然うまくかけませんでした。やっぱり文章を書いている人って本当にすごい。尊敬します。
まあ、、、熱量だけ伝わればいいや。そして、まだNiziプロジェクト見てないって人は是非見てくださいね!(盛大にネタばれしている内容ですが・・)
最後にプレデビューシングルの「Make you happy」でも見て今日も1日Happyに頑張りましょう!さようなら!


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