【読書ログ】 『隣人の愛を知れ』 尾形真理子
こんばんは。
夜の静寂のなかでnoteを書く時間が結構好きな、凛です。
最近はまた読書欲がむくむくと湧いてきています。
おかげで、このnoteを書くためにAmazonのリンクを探している間も、つい「おすすめ」を見ては、本を買いたくなってウズウズ(笑)。
前回のnoteで「まったく違うジャンルの本を…」と書いていて、その本をご紹介する予定でしたが、まだまだ読み進めている途上。
楽しく読ませてもらってはいますが、私にとっては結構難解で・・・(苦笑)、読書YouTubeを見て咀嚼しなおさないといけないかも知れないなぁと思っています。
ということで・・・
今日も外出の予定があって、今読んでいる本は紙の本だったので、Kindleで読める本を…と思って買ったのが、この1冊。
続きが気になって、あっという間に読みきってしまいました。
以前にご紹介した『試着室で思い出したら本気の恋だと思う』の著者である、尾形真理子さんの2作目。
「おやおや・・・今回はドロドロ系なのか?!」と一瞬思いましたが、最後はやっぱり、それぞれの女性たちが自分なりに決断し、前を向いて歩いていく姿が眩しく、勇気がもらえる1冊でした。
6人の女性たちが、絶妙に繋がりあっていて、それがまた、(展開が気になって)面白い!!
そして・・・女性たちの心の動きに共感したり、発した言葉にハッとさせられたり、今回もたくさん心が動きました。
まさに、まさに。
幸せな時間があるからこそ、それが失われたとき、どっと淋しさが湧く。
こんな風に思っている、ヨウほどの出来事は経験していませんが、自分にとっての小さな幸せがなくなった後の淋しさを、かすかな胸の痛みとともに、ふと思い出しました。
私が一番好きなのは、物語も後半の後半。
ヨウと偶然出会い、素敵だなぁと思ったひかりが、「どうしたら、そんなに素敵になれるんですか?」とヨウに投げかけたときの答え。
なんだか、妙にハッとしました。
「なりたい!」とか「ありたい!」と思った姿が、今の自分にとって途方もなく遠く感じるとき、自分のことが嫌になって落ち込んだり、やさぐれたくなるようなときが、私にはあります。
でも、なりたい姿が見つかったのなら、そこに向けて、少しでも歩みを進めたらいい。
そうやって、小さな努力を積み重ねていけば、振り返ったときに、いつかきっと・・・「コツコツと積み重ねてきて、良かったなぁ」と思える瞬間が来るはず。
そして、その言葉を聞いた、ひかりの心の変化もまた刺さりました。
こう思えた、ひかりは「きっともう大丈夫」だなぁと感じます。
私もつい「誰かに好かれること」、「誰かに愛されること」ばかりに目が向いていることがあるなぁと、恥ずかしながら思います。
でも、何よりもまず、自分で自分を好きでいたいものですよね。
でないと・・・相手の少しの変化に揺らぎ、苦しみ、惑わされてしまうから。
「自分が好きな自分でいる」
そのために、改めて何を意識し、どう日々を過ごしていこうか・・・改めて考えたくなった夜でした。
ここからは、ちょっと余談。
それぞれの女性が、自分なりに決断し、前に進んでいく姿に勇気をもらえる1冊ではありましたが、私は・・・戸鳥青子の生き様・生き方が好きだなぁと思いました。
ぐるぐると結論が出ないような、難しい出来事に直面しても、しっかりと「自分で考えて、決められる」女性。
凛として、自立した大人の女性の気品が溢れる姿・・・憧れるなぁとなんだか惚れ惚れしちゃいました。
(もちろん、青子なりに心の中でたくさん葛藤しているんですけどね…!)
そこに加えて、自分の気持ちに素直になった後半は、より魅力が増した気がしました。
などなど。
語りたいことが盛りだくさんで、なんだか久々に…たくさん書いてしまいました(笑)!
自分自身も年齢を重ねるなかで、小説のなかの女性たちに共感し、心動かされることが、昔に比べてはるかに増えたなぁと感じる、今日この頃です。
ではでは、次の更新まで、しばしお待ちください^^
本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!!