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読書記録📕あれ、これ八咫烏シリーズだよね?シリーズ怒涛の急展開📕


読書紹介記事を書く青沼りんです📗

今回ご紹介する本は、阿部智里 著の八咫烏シリーズ第5巻の『玉依姫』(文藝春秋)です。


https://www.amazon.co.jp/%E7%8E%89%E4%BE%9D%E5%A7%AB-%E5%85%AB%E5%92%AB%E7%83%8F%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-5-%E9%98%BF%E9%83%A8-%E6%99%BA%E9%87%8C/dp/4163904891


時は1995年。高校生の志帆はかつて祖母が母を連れて飛び出した三内村を訪ねるが、そこの村人に騙されて村祭りの生け贄の身代わりにされてしまう。連れていられた先は人が立ち入りを禁じられた山。そして志帆はその山の領域を司る山神の母親役に命じられる。事態を把握できず、困惑する志帆の前に現れたのは自らを「奈月彦」と名乗る青年だった。



読み始めた冒頭の感想が「あれ、これ八咫烏シリーズだよね?😳」で、かなり驚きました。

でも、相変わらず表紙のイラストが美しい✨✨

1995年?😳あれ、雪哉は?澄尾は?猿との戦いは?あれ?あれあれ?😳

作者である阿部智里さんのインタビューを読むと、玉依姫の物語を書いている時に段々八咫烏たちを気に入ったそうで、そこから彼らを中心とした八咫烏シリーズが始まったそうです。

高校生の志帆は、叔父と名乗る中年男性に地元の祭りに遊びに来ないかと誘われます。同居していた祖母にその事を話すと、絶対に村に入ってはいけないと叱られてしまうも、その時の叔父の寂しい表情が気になり、祖母に黙って山内村に行ってしまいます。

しかし、志帆はその村祭りの儀式の生け贄にされてしまいます(いや、既に怖い😱)

生け贄にされた志帆は言葉を話す大猿に人の出入りを禁じられた山の中に連れて行かれ、そこにいる山神の母親役を強制させられてしまいます。

そんな志帆の窮地に手を差し伸べたのは八咫烏の奈月彦だった(あ、若宮!やっといた!どうなってるのこの状況。そして澄尾はどこ?)

一度は天狗の力を借りてその場を脱する志帆でしたが、なぜか途中で戻ってしまい、山神の母親役を引き受けます。

そして周りにいる大猿と八咫烏が唖然とする程山神との仲むずまじい共同生活が始まってしまいます。


八咫烏シリーズから読んできた私からすると、この怒涛の展開についていくのが正直大変でした😂

この作品から山神や天狗、生け贄といった神話に基づいたキーワードが続々と登場しているので、神話好きにはたまらないお話です。

もちろん八咫烏シリーズのメンバーも登場しますが、あくまで人間の志帆目線のお話なので、八咫烏が出てきてもそれが誰なのかわからないという描写です。(今のあの人誰!?なヤキモキする場面描写が多数あります😅)

でもそのリアクションも計算して物語を構成しているのか思うと、小説家さんは凄いなあと思います。



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