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子育てが楽になる研究

なぜ子育てって、大変さばかりがクローズアップされるのだろう。

少子化対策が叫ばれる昨今、年々子育て支援も拡充しているのに、子育てが大変💦という声はなくならないどころか、日増しに大きくなっているように感じます。

保育士になって、子育て支援の現場に関わるようになり、私が子育てしていた頃の悩みや問題が解決していないどころか、今子育て中の方たちからは、もっと複雑な悩みを抱えている様子を感じています。

子育てがこんなに大変なのって、いったい何が原因なんだろう?
少なくとも、今行われている子育て支援だけでは、現実的に子育てをしている人達の負担軽減にはならないということは、間違いないのでしょう。

…自分の考えを整理するために、今までnoteに綴ってきたことを振り返ってみました。


自分が子育てしてきてずっと疑問だったこと、保育士になってより一層強く変じゃない?と思うようになったこと。

…なんで夫は家に帰ってくるのが毎日遅いんだろう。夕飯をなぜ一緒に食べられないんだろう。そんなに長い時間働かないといけないのか。ここまでしないと暮らしていかれないって、どうしてなんだろう。なんで会社が転居を伴う転勤を勝手に決めて、それに従わなければならないんだろう。二人の子どもなのに、夫は全然何も知らないまま子どもはどんどん大きくなる。これで良いのか?

良くないじゃん!と思ってはいても、待ったなしで、子どもはもうすでに目の前にいます。結局私は、子育ての当事者になってからその「変さ」に気づいたわけで、目の前の子どもを育てるのに必死で、社会は何も変わらないまま子どもは大きくなってしまいました。ただのド根性で育ててきた感じです。

今は私が子育てし始めた頃より、そうは言っても女性が仕事を辞めなくなったり、少しずつ変わっている部分はあると思います。ただ根本的に、子育てに関わる比重は、女性の方が極端に重くならざるを得ないような社会の暗黙の了解のようなものは変わっていないので、あちこちにひずみが出ているのだと思います。



保育士になってみえたもの。大人のこと。

…子育て支援が、親の物理的負担を肩代わりすることに特化してしまいサービスになってしまっているように感じます。そうなると支援を受ければ受けるほど、親子の分断になってしまいます。そうならないための別の支援も必要だと思います。


保育士になってみえたもの。子どものこと。

…こども園ができて10年以上経ち、かつての幼稚園も保育所と同様に長時間保育が当たり前になってきました。保育時間長すぎるのではないでしょうか。子どもたちが長時間保育の園でどう過ごしているか、実際の様子を親御さんに見てもらう機会があるといいなと思います。



保育士になってみえたもの。大人と保育士の関係のこと。

…子育て支援の現場で働いてみて、親御さんにこんなにも子どもの様子を伝えられないのかと驚きました。とにかくトラブルに発展しないために、なるべく内々で解決するようにという指導をどこでも受けます。でも私は、そのやり方がかえって親御さんとの信頼関係を築きにくくし、トラブルの原因になっているように感じています。


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