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本の要約を書く(【無料】独学ツール集(アウトプット編・番外編1))

押さえるべき3つのこと

なぜ書くか

本の要約を書く目的は、以下に集約されます。

  • 著者の意見をきちんと理解できているかを把握する

  • 理解したうえで、自分の意見が述べられるようにする

本を読めたと思っていても、他の人に本の内容を説明しようとすると、意外にできなかったりします。中途半端に理解することを防ぐために、本を読んで理解した内容を言語化します。

著者の主張を理解したうえで、持論を展開できるようにします。(レビューの書き方は、別の投稿で書きます)

何を書くか

主に学術書、実用書の要約を書く際に、注意していることについて書きます。

本には、

  • 著者が自分自身で立てた問い

  • 問いに対して回答するためのプロセス・論証方法

  • 問いに対する結論

が書かれています。つまり、この3点をまとめると、本をうまく要約することができます。

どこを読むか

まえがき

学術書にも、実用書にも、著者が伝えたいこと(=テーマ)があります。問いの形(=セントラルクエスチョン)で示されることが多いです。たいてい、まえがきに書かれています。本を読むときには、最初に、著者の問い(=テーマ)を、まえがきから探します。

本文を読むときは、著者が自分の立てた問いに対して回答している箇所を、本の中から探すような感じで読み進めます。

プロフィール

本を読むときには、著者のプロフィールも読みます。以下の4点の観点から読みます。著者の価値観や、どのような立場から意見を述べているか、を把握します。

  • 生年月日

    • 著者の生きた時代の出来事や価値観を知る

  • 学歴

    • 何に強い学校か(特に大学の場合は、どの分野に強い大学か)

    • (上記に関連して)何学派を学んだか、師事した先生は誰か

  • 職歴

    • その道一本でやってきたのか、いろいろな職を経験しているのか

    • 実務経験があるのか、理論だけなのか

  • 執筆時の職業

    • どの立場から意見を述べているか?(現場の人か?、管理者か?、経営者か?、学者か?、など)

    • 何を根拠にしているか?(学術的な資料を根拠にしているのか?、自身の経験を根拠にしているのか?、など)

プロフィールは、奥付や袖(カバーの折返し)に記されていることが多いです。

目次

目次を読むと、著者の論理展開の道筋がわかります。目次から、全体と部分の関係や話の流れがわかり、本の内容が理解しやすくなります。

出版社などのウェブページで公開されている目次で一覧を作って見てもよいですし、マインドマップで目次マップを作成するのもよいと思います。


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