【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』45
読んだ本
読書マインドマップ
読書メモ
第IV章 クリティカル・シンキング 1 ネイチャーとして間違える脳
認知バイアスとは何か②
確証バイアス:自分の仮説や信念を支持するような情報を集めてファクトを積み上げていく一方で、反証となる情報を無視したり軽視したりすること
確証バイアスによって、「結論ありきのロジック」を作るための偏った根拠の収集を行ったり、自分の信念に都合の良い解釈をしたりして、結果として、正しい論理的思考が行われない状態となってしまう
確証バイアスを避けるには、情報を入手する際に、「それがファクトであるかどうか/集めたファクトに偏りが生じていないかどうか」を見極めること
→「それが結論を強めるのに有効かどうか」の観点から情報を収集・解釈していないかという点を意識的に自省することが必要取るべきスタンスとしては、自身の主張や立場に反するような情報に対して意識的に耳を傾け、自身の主張に適合する情報に対しては、本当にファクトであるのかを十分に吟味し、慎重に取り扱う
確証バイアスに似たもので「自己奉仕バイアス」がある
自己奉仕バイアス:成功した場合には自身の内的要因(能力や努力など)による成果であると判断する一方で、失敗した場合には自身でコントロールの及ばない外的要因(環境や他人など)のものであると判断するというもの
確証バイアスは自分自身の"立論"に対して、自己奉仕バイアスは自身の"成果"に対して、根拠やファクトの偏りを生じさせる
自己奉仕バイアスに陥るのを避けるには、原因を外的要因に求めていることに気づいたら内的要因にも、原因を内的要因に求めていることに気づいたら外的要因にも、意識的に目を向ける
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。よろしければサポートいただけますと幸いです。本を買い、noteを書き続け、読書文化の輪を広げるために使います。