【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』34
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読書メモ
第5章 「具体↔抽象ピラミッド」で世界を眺める
「総論賛成各論反対」のメカニズム
抽象は自分の都合の良いように話を切り取ること
→実際に出てきた具体案が自分の利益にならないと反対する
本社と現場のコミュニケーションギャップ
「現場代表」は、全現場の声を代弁しているわけではない
多くの個人のなかの一人の意見にすぎない
現場に足を運んで(何人かから)聞くのとは全く異なる
素人と専門家
専門家も、分野によって、どれくらい詳しいかは異なる
「専門家の意見」も「数ある見解の一つ」
感想
現場代表というと、あたかも、現場全員の声を代表していると考えてしまいます。現場の声を聞いて取りまとめてくれているような錯覚を起こすからだと思います。
専門家と素人も、どこで線引するのかを実際に考えると、明確に「ここに境界線がある」というものはなく、連続体・グラデーションを成しているものだと思います。そのことも踏まえたうえで専門家を定義してみると、「ある問題に対して、ある集団で広く正当とされている手順・手法・プロトコルで結論を導ける人」というようにまとめられるのではないかと思います。
結論を導くためのプロセスをどれほど深く知っているのかで、素人と専門家は区別ができると思いますが、専門家の専門性もごく僅かな狭い範囲での専門性であり、専門外の世界では、その手順・手法・プロトコルを知らないので、素人と同等の専門性しか持ち得ないのだと思います。
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