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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』05

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読書メモ

第1章 エフェクチュエーションとは何か

  • これまでの経営学が重視してきたコーゼーション(因果論)

    • コーゼーション:目的に対して最適な手段を追求する

      • スタート時点で具体的な目的(=ターゲットと市場機会)が特定されている必要がある

      • 体系的なマーケティング・リサーチをもとに期待利益を予測して、できるだけ正しい戦略計画を策定することが重視される

      • 不確実性が高い場合や活用できる資源に制約がある場合に、コーゼーションのアプローチでは行き詰まってしまう

    • エフェクチュエーションの5つの原則

      • 目的ではなく、一組の手段を所与とする

      • それらの手段を活用して生み出すことができる効果を重視する

      • 5つの法則

        • 手中の鳥:手段主導で何ができるかを発想し着手する

        • 許容可能な損失:期待できるリターンよりもうまくいかなかったときの損失を重視

        • クレイジーキルトの原則:コミットメントを提供してくれる可能性のあるあらゆるステークホルダーとパートナーシップの構築を模索

        • レモネードの原則:偶然手にしてしまったもの、もたらされたものを受け入れたうえで、自らの「手持ちの手段(資源)」拡張機会としてポジティブにリフレーミングする

        • 飛行機のパイロットの原則:結果が予測できない高い不確実性のなかでも、みずからがコントロール可能な活動に集中する

感想

いままでの手法(=コーゼーション)に欠点があるのはわかりましたが、エフェクチュエーションには欠点がないのでしょうか?逆に考えると、ある程度安定していて予測がつきそうな条件下では、コーゼーションのほうがうまくいきそうな感じもします。メリットがまったくない手法が続けられている、というのも変な感じがしますし。

しかし、これまで、目標を決めて、目標達成のために必要な資源を調達し、目標達成するためのタスクを実行することが当然であるかのように語られていたため、エフェクチュエーションという手法を知っておくことには価値があると思います。

この先の議論にあるかもしれませんが、コーゼーションのメリット・デメリット、エフェクチュエーションのメリット・デメリットを比較したいです。そうすれば、それぞれの手法の最適な使い所がわかってくるのではないかと考えられます。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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