【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』14
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PartII 背景 4なぜ測定基準がこれほど人気になったのか
管理主義と測定
物質主義バイアス(ルトワック):無形の人的要素(戦略やリーダーシップなど)よりも、インプットと有形のアウトプット(火力など)を測定することを目的としたもの
ルトワックが批判したことの大部分は、アメリカ国内外の幅広い組織に伝染しようとしていた
測定執着のひとつの方向性:経営コンサルタントの台頭
一番の公理:測定できないものは、管理できない
数字と定量的な操作への依存
→「厳然たる」証拠に基づく科学的専門的知識という印象を与えただけではなく、アドバイスの売りつけ先である組織が具体的で本質的な知識を持たなくてもいいようにしてしまった管理文化は、標準化された、数値化されたデータをもっと多く要求した
感想
山口周さんがビジネスにおける「アート」と「サイエンス」と「クラフト」のリバランスをせよということが『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』での一貫した主張だったと思います。
経営コンサルタントの台頭が測定執着を促進してしまったことを考えると、「「サイエンス」よりも「アート」を」という考えも、宜なるかな、と思います。
外部から来た以上、客観的で明示的な指標に頼らざるを得ないという事情もあると思います。ただ、腕のいいコンサルタントほど、数字に頼りきらない印象も受けました。(データを見るだけではなく、現場を見たり、現場の人に話を聞いたりする、など)
数字による管理だけではうまくいかないことを見抜いているのだと思います。
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