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Why are you taking BCAA?

こんにちは。

普段からサプリメントととして摂取している方も多いのではないでしょうか?


今回のテーマは、

BCAA



BCAAとは

筋肉のエネルギー代謝に関わる分岐鎖アミノ酸、バリン・ロイシン・イソロイシンの総称のことです。

骨格筋を構成するアミノ酸の約35%を占めます。

タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。そのうち、11種類が体内で合成のできる非必須アミノ酸、9種類が体内で合成できない必須アミノ酸です。この必須アミノ酸にBCAAは含まれています。

図20

※今回は詳しく触れませんが、EAAとは9種類の必須アミノ酸の総称です。つまり、EAAにはBCAAが含まれることになります。


そして、BCAAは多くの企業からサプリメントととして販売されており、価格も低く手軽に買うことが出来ます。

図1




BCAAの効果

一般的には、以下のようなことが知られています。

①筋肉をつくる
②疲労を抑える
③運動中の筋肉消耗の低減
など

※脂肪燃焼効果といったことが言われていますが、信頼できる十分なデータは見つかっていないみたいです。

大きくこの3つが一般的に知られている効果ではないでしょうか?



今回は特に③運動中の筋肉消耗の低減に焦点を当てていきます。




BCAA代謝


飢餓や低栄養状態になると、骨格筋タンパク質を分解してBCAAをエネルギーに利用されるので、筋タンパク量低下に伴う筋委縮が生じることがあります。

そして、運動が長時間に及ぶ場合、骨格筋BCAAもエネルギー源として用いられます。
有酸素運動をすることによる骨格筋量の低下の可能性


ロイシンはケト原生アミノ酸、バリンは糖原生アミノ酸、イソロイシンはケト原生アミノ酸と糖原生アミノ酸としてエネルギーに利用されます。

BCAAはミトコンドリア内で2段階の酵素反応を受け分解されていきます。

①アミノ基転移反応
➡BCAAアミノ基転移酵素(BCAA aminotransferase:BCAT)によって、分岐鎖αケト酸が生成。
②酸化的脱炭酸反応
➡活性型分岐鎖αケト酸脱水素酵素(branched chain α-keto acid dehydrogenase:BCKD)に複合体によってCoA化合物が生成される。
③CoA化合物はそれぞれ別々の代謝反応を示す。
➡最終的にロイシンはアセチルCoAに、バリンはスクシニルCoAに、イソロイシンはアセチルCoAとスクシニルCoAに代謝される。

図18


その後、アセチルCoAとスクシニルCoAはTCA回路(ミトコンドリア内でエネルギー源となるATPを生み出す回路)に入り、ATPを産生する。

画像4

このようにして、骨格筋BCAAは代謝反応を示し、エネルギーに利用されます。


※酸化的脱炭酸反応を起こすBCKD複合体の活性は、時間依存的に高まることが知られています。また、トレーニングによっても高まり、絶食による活性亢進はトレーニングをしている骨格筋の方が高いです。



まとめ


・運動中の筋肉消耗は時間依存的に高まる。
有酸素のような長時間運動はBCKD活性の亢進などによって骨格筋BCAAを分解し、エネルギー源に利用しようとする。

BCAAを摂取することによるエネルギー源の確保により、筋肉消耗の低減が可能。


いかがでしたでしょうか?
僕自身まだまだ勉強不足ですが、なぜそのサプリメントを利用しているのか?知っておいて損はないと思います。

たくさんのサプリメントがある中で、自分に必要なものを取捨選択し利用することが大切だと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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