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①:"離婚しらざるは離婚すべからず"

〇 これから結婚される方
〇 結婚されて間もない方
〇 (結婚していて)今後離婚するかもしれないと思う方

 (結婚していて)今すぐにでも離婚したい方

上記の方々に向け、"離婚しらざるは離婚すべからず"の真意を伝えたいと思うことから本noteを書くことにしました。 

肉体的・精神的暴力を受けているような危機的状況は除き、離婚を決意したものの、離婚の仕組みを大して理解しないまま、パートナーに離婚を突然告げたり、一緒に居たくないという衝動に駆られて家をとっさに飛び出したりすることで、本来あなたの手元に残るべき財産を手放してしまうリスクがあるので、離婚の仕組みについて一定度合理解したうえで計画的に離婚すべきです。 

たいていのことはインターネット上で知ることができ、離婚についても然り、過去判例の解説や、一般人からの質問に対して弁護士・有識者が回答・アドバイスする記事は見受けられます。 

しかし、多くの場合、私たち一般人には難解な法的知識・専門用語を用いられていることから、その回答・アドバイスを理解するまでに時間がかかってしまったり事象・法律を自身にとって都合良いように解釈してしまったり、いざ離婚協議・調停を進めていくなかで思いがけない落とし穴に嵌ってしまうことも少なくありません。

 個人はもちろん、夫婦も十人十色であり、同じ離婚は二つとないことから、自分の環境・状況に最適なアドバイスを限られた時間のなかで見つけることは容易ではありません。

あなた自身で見つけることができない場合は、弁護士を雇用する必要がありますが、弁護士も十人十色であり、あなたの離婚に最適な弁護士を選定することも容易ではありません(弁護士を選定すること自体は容易かもしれませんが、信頼・安心できる弁護士を見つけることは難しいと認識しています)。 

私は法律家でも弁護士でもなく、一般サラリーマンです。
離婚に関する法的知識・専門用語に精通しているわけではないことから、あくまで私が経験した離婚についてしか説明できないものの、協議・調停を進めるなかで一般サラリーマンながらに気付いたこと・体験したこと・学んだことを整理しました。私はパートナーと約1.5年間全力で戦いましたが、決して満足いくものにはならず、むしろ理不尽と思うことが多い結果となりました。 

なお、本noteがさほど参考にならないケースもあり、それは「第三者(弁護士・調停委員・裁判所)を介さない離婚」です。つまりあなたとパートナーのみでの話し合いで完結する離婚です。

結婚同様、離婚はパートナーとの決め事でしかないため、両者で協議を行い、両者で合意した条件・内容に則り離婚することができるのであれば、法律もルールも関係ないといえるでしょう。
 
仮に、パートナーとの協議のなかでパートナーが、あなたの財産のすべてが離婚後もあなたの財産であることを認めた場合はそのとおりになりますが、そのようになることはまずないと考えましょう。おそらくパートナーはあなたの財産を分与すべきと主張するでしょう。
 
しかし、パートナーとの協議に折り合いがつかず、少なくとも夫婦の片方に離婚の意が残る場合は、第三者を介する離婚に向けた手続きに突入し、原則として法律・ルールに基づく離婚調停または裁判に進むため、本noteが有効になると考えます。
 
私のケースでは、離婚調停は法律・ルールに基づく協議となるはずにもかかわらず、こちらに理不尽な意見が認められたり、理不尽な状況が発生しました。

離婚案件では「あるある」のようですが、夫婦のうち高収入の方に対して、婚姻費用の支払いと解決金の支払いを天秤にかけさせる(金銭的にも精神的にもプレッシャーをかけられた状態)という経済的弱者が断然有利に働くような、脅迫的な状況に私は陥れられました。そもそも解決金(慰謝料とは別)というお金を知っていますか。
 
少し脱線しましたが私の場合は第三者が介入する離婚、かつ私は経済的強者(パートナーは経済的弱者)でしたので、この視点で経験やアドバイスを整理しました。経済的強者に当てはまる方は本noteをそのまま読んでいただき、経済的弱者に該当する方は逆の視点で読み替えて理解いただくことで、あなたがどちらの立場であっても役立つものと考えています。

離婚を有利に進めるための準備・対策は、短期間で行うよりも長期間、つまりは結婚生活を送るなかでの意識・心がけ・行動も重要であることに気付かずに結婚生活を過ごしてしまったことに大変後悔していることから、現在離婚をまったく考えずに結婚生活を送られている方々にも本noteを活用いただくことで、突如予期せぬ事態に直面した際にも役立つものと信じています。

今後、別居・所有物、弁護士選定、財産分与、婚姻費用、解決金等の観点から、実体験の整理と立ち回りについて投稿予定です。

(2022.8.9追記)
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