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同志社大学大学院の客員教授に

私のオフィシャルウェブサイトからもお知らせしましたが、今年度より同志社大学大学院生命医学部の客員教授の職を拝命しました。京都大学大学院の非常勤講師も継続し、同志社の職と兼任します。

京大でも「科学をどう伝えるか」というテーマで博士課程の学生さんを対象に似たことを教えてきたのですが、同志社では、科学や医学のテーマ、なかでも、”炎上しやすい”科学の問題をあえて取りあげ、その伝え方、受け取り方、広がり方などについて考えます。

政治化する科学

政治的、経済的、法的、あるいは倫理的な圧力により、科学に関する問題が議論を巻き起こすことを「科学の政治化(politicization of science)」と呼びます。

科学や医学に関する情報は政治化しやく、命や健康にかかわることがあります。その情報の伝わり方や受け取り方は、発信者(書き手)の伝え方やリテラシー、および、受け手(読み手)の受け取り方やリテラシーによるところがあり、命や健康を損なうよう働くこともあれば、逆にそれらを守るよう働くこともあります。

この講義では、科学を専門とする人や科学的根拠に基づく報道を目指すジャーナリストが行う一般市民向けの科学に関するコミュニケーションのあり方について具体的なテーマに基づいて考え、演習します。

詳しくは、シラバスをご覧ください。

炎上しやすいテーマの特徴

たとえば、わたしもよく扱っているワクチンの接種やマスクの着用などの問題は、SNSなどでもすぐ炎上します。

それは、わたしの言っていることが間違っているからでも的を得ているからでもなく、テーマそのものが科学とは別の原理で炎上しやすい性質を帯びているからです。

炎上しやすい科学のテーマの特徴として、わたしが思いつくのは以下の3点です。

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