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[豆知識]ツタとツルの違い

 この二語は似た言葉であるが、意味するものが異なる。ツタは漢字で「蔦」、ツルは「蔓」である。ツタとはブドウ科の落葉藤本(ツル植物・木本性)であり、言わばツタという植物の固有名詞。木本性(もくほんせい)とは草本性の対義語で、木質の茎がある植物を指す。ツタは梅雨から初夏にかけて緑色の花を咲かせる。秋になると葉が紅葉するのも特徴だ。ツルは何かに巻き付いたり、くっついたりしながら育つ植物全般・その茎を指す。例えばキュウリの茎もツルである。ツルは「鉱脈」という意味もある他、「金づる」と言うように使われたりする。眼鏡の耳にかける少し曲がった部分もツルと呼ぶ。このようにツルはツタを含んだより広い意味を持つ。

※画像が少し大きすぎる不具合は、今後解消して行きます。



参考文献
・出版社編、2014、『日本大百科全書』、小学館
・新村出、2018、『広辞苑 第七版』、岩波書店


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