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スペイン奮闘記-CE Júpiter 編 1

今日はスペインに来てから今まで何をしてきたかを覚えている範囲で書きます。
今回はバルセロナについてからの約1年半の間の話です!

2013 1月 スペインに到着


CE Jupiter に選手として入団
この頃はスペイン語も理解できず、チームに入ったものの、自分が何チームなのかリーグ戦の状況はどうなのか何も知らずに、プレーしていました。


最近、その時のチームメイトのFacebookの投稿を見た限り、僕のチームがJuvenil Cチームであり、入団の時点では降格圏にいたことを知りました。そんな状況でこんな僕を受け入れてくださりありがとうございました。。。

でも最終的に残留したみたいで良かったです!

最初の年は様々な壁を感じる半シーズンでした!

壁1 信用


スペイン人は朗らかな性格で優しく僕を受け入れてくれました。
更衣室では、あまり使うべきでない汚い言葉を教えてくれたり、ドラえもんの歌を歌わされたりするので、準備しておくといいと思います笑
スペインではどのクラブにも更衣室があり、練習の前に着替えをし、練習の後はシャワーを必ず浴びます。
恥ずかしいかもしれませんが、そこで友達の輪は広がるのでなるべく更衣室を使う事をお勧めします!


しかしサッカーになるとまず、パスはもらえません。
正直チームのレベルは低く、僕は上手い方だったと思いますが、最初のうちは練習でパスは来ませんでした。

もちろん練習でパスが来ないと試合には使ってもらえません。


しかし、信用を勝ち取ることによって徐々にパスをもらえるようになりました。
これはどの年代でも起こりえることです、スペイン人の間でも起こります。
ボールが取られるのが嫌なスペイン人は信用できない選手にはパスをしません。

壁2 言葉(コミュニケーション)


スペインのサッカーは一人一人に役割があり、いくら足元の技術が高くても監督の求めていることを体現できないと使ってもらえせん。
ということは、監督の指示を理解できないと話になりません。。。


僕も監督として、外国人の子供を持ったことがありますが、僕の指示が理解できない間は使いづらい選手だなと思っていました。
特に足元の技術が高ければ、オフェンス面ではなんとかなります、しかしディフェンス面は言葉を理解して、監督が求めているポジショニングやいつ誰にどのようにプレスをするのか体現する必要があります。


言葉が理解できないと練習を理解できないので、それも監督にとってストレスになるので、なるべく早くスペイン語を習得しましょう!

スペイン人の体格


この頃のチームメイトは1つ下の子たちが多かったみたいですが、全くそんな感じはなかったのを覚えています。
良くスペイン人は小柄で日本人みたいな体格だと言われていますが、そんなことは無く、日本人のフィジカル面の弱さを改めて感じました。(この時期の僕は高校サッカーを引退してだいぶ経っていたので、余計フィジカルの差を感じたのかもしれませんが)

そしてその中でやってみて気づいた事は、この環境でプレーしているからスペイン人の小柄の選手(チャビ、イニエスタ、ダヴィドシルバ、今だとリッキプッチなど)が世界のトップリーグで活躍できているのに納得します。
スペインと日本では、ディフェンスから感じる圧力も違いますし、足のリーチも全然違う。
さらにファールを『悪』だと考えておらず、必要であればファールを普通にします。

その一方、日本より、全然プレスに来ないので、プレスゾーンの外にいれば楽にプレーができました。
日本の1試合フルにプレスする戦術は日本ならではの戦術で、しっかりオーガナイズすれば世界で闘える武器だと僕は感じました。
そんなスペインと日本の違いを感じた半年でした。

2013/14


先シーズンの活躍が認められたのか、2シーズン目はCE JUPITERユース年代のAチームでプレーすることになりました。
そして、コーチをしたいという事を伝えると、5、6歳の子供たちのサッカースクールのコーチをすることが決定しました。

リーグ戦優勝


選手としては、ユース年代カタルーニャ4部リーグで優勝!
スペインでは9月ぐらいにプレシーズンが始まり、10月くらいからシーズンスタート。
次の年の5月の終わりくらいまでほぼ毎週試合があります。(年代、リーグによって変わります)


優勝争いをするには、毎週勝たなければいけません。
すごいプレッシャーでしたが、CE Jupiterというチームは古豪で人気のあるチーム、ホームでの試合だと、観客席が保護者だけでなく、ファンのおじいちゃんや子供たち(下部組織の選手)などでいっぱいになりました。
応援や審判にプレッシャーをかけてくれたり、ホームの利というのを初めて感じました。
日本のユース年代の試合では味わえない感覚の1つですね!
僕は外国人という事もあり、子供達から人気でした笑

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さらにトップチーム(カタルーニャ1部)の練習参加をし、試合にも少しですが出場しました!
最終的にトップチームに残ることはできませんでしたが、とても楽しく、貴重な経験をさせていただきました!
もし、選手として留学に興味がある方がいれば、レベルで言ったら、日本の高校サッカー強豪校で活躍してた方なら、カタルーニャ1部でバリバリできると思います!
もちろん、語学の面で最初は苦しむ事があるかもしれません。。。
イメージだと、この上のスペイン4部からすごくレベルが上がると思います!

天使たち(スクール生)


コーチとしては、まだ指導者学校にも通っていなかったので、可愛いスペインの子供達と遊んでました。5、6歳のスペイン人の子供たちは本当に天使です。子供が好きって方にはお勧めです!

スクールでのトレーニングはとても単純で、基本的には個人のコーディネーション能力向上を重視したトレーニングです。

そして何よりも重要なのは楽しむことです!!

まだここでは『サッカー』は教えていませんでした。

終わりに

この年は、語学が飛躍的に伸びた年だと思います。
語学はやっぱり使う事、人と話す事が重要です。
私は恥ずかしがり屋な面もあり、人と話すのが得意ではありませんでしたが、チームの中に入っていた事、小さい子供と関わった事で、話す機会が嫌でも増えました。
なので、出来るなら、指導者留学に来た人も1度、チームに入ってプレーすることをお勧めします!


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