厳冬期は封印していた「伝家の宝刀」を抜いて突入するつもりが…わし流ショボ鉄たび㉖「約23年ぶりの新潟県・新発田」

例のアレを考慮して厳冬期は封印していた〝伝家の宝刀〟、「大人の休日倶楽部パス」を利用して、「風流温泉ひとり旅」以来約23年ぶりに新潟県は新発田を訪れました。いつのまにか駅舎は真新しくなっていました。が、駅からの商店街はご多分に漏れず、「シャッター通り」となっていました。

なんでここに来たかというと、「花嫁人形」の詩とともに有名な抒情的な画家。蕗谷虹児記念館に行くためです。10年くらい前でしょうか、横浜での展示会に行ったことはありますが、一度生誕の地にある記念館に行ってみたいと思っていたのです。

ありました、建物そのものもモダンですね。さっそく…。ン？ なんだか入り口に札が下がっているような…？

うぎゃあ～ッ!! きゅ、休館!! 

市のホームページは見てきたのだけど、そんなことは書いてなかったはず…。

そのまま帰ろうかとも思いましたが、すぐ近くの新発田城跡へ行ってみることに。考えてみれば前回はすでに夕方で、中には入っていませんでした。ちょうど桜が咲いていました。

八重桜も咲いていました。なお前回はなかったと思われる、新しい櫓も復原されていました。

外へ出ると、お堀に桜の花びらがたまっていました。

まだ時間があるので「白樺兵舎広報資料館」へ足を延ばしました。なかなかモダンで美しい建物です。明治7年に陸軍兵舎として建築されたものだということです。新発田は陸軍の町だったのですね。

館内には日清戦争、日露戦争、太平洋戦争…と、これでもかとばかりに戦争の史料や兵士の遺品などが展示してあり、正直、怖くなりました。

最後に「昭和の暮らし」が展示してあり、なんだかほっとしました。

そして蕗谷虹児の紹介も。陸軍の町である新発田に赤穂浪士きっての武闘派・堀部安兵衛が生まれているのはなんとなく一致するような気がしますが、抒情的でモダンな蕗対虹児も生まれ育っている。なんだか不思議です。いや、だからこそ生まれてきたのかもしれません。頑ななまでに真面目なイメージの会津に「♪朝湯、朝酒…の小原庄助さんがいたように、バランスをとっているのかもしれません。

これまた新しくなった新潟駅に戻り、「食品売り場は…？」とあちこち物色したものの見当たらないので、王将の餃子を持ち帰りし、新幹線車内で食べました。うまい！

窓外の夕陽を見ながら、「また改めて蕗谷虹児記念館に行くことにしよう」と思ったのでした。

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