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【032】人生100年時代、女性にとってキャリアの前倒しよりも大事なこと

以前、「ワーキングマザーを卒業したので、女性のキャリアについて書いてみた」という記事で自分の体験を元にしたnoteを書いたのですが、これはその続編にあたるものです。女性のキャリアに考慮すべきことはいろいろあるけれど、結局何が一番大事なの?という問いに対する私なりの解を書いてみました。

最近は男性も育児などの家事をすることが増えてきましたが、生物学的な違いから女性は妊娠や出産、授乳などの役割を男性に肩代わりしてもらうことはできません。

かつ、出産に適した時期がある程度限られているので、女性は男性よりも前倒しでキャリアを固めておく必要があると言われてきました。わたしももちろん、そう考えてきました。

でも自分が子育てを卒業してみて実感しているのですが、キャリアは子育て卒業後でも挽回する時間はたくさんあるので、もっと長期目線で捉えても問題ないように思います。

もちろんキャリアを早回しで進めておくことは有益であることに変わりありません。

ただ「結婚や出産の前に早回しが大事」と言われても、普段の仕事に手を抜いているわけではないので「できるんだったらやってるよ!」と言いたくなりませんか笑?

キャリアの早回しは個人が願うことにも意味はありますが、それ以上に会社の配置や昇格のシステムの方の課題として捉えた方が適切だと考えています。

だから個人でできることは「早回しシステム」の有無にかかわらず、または結婚や出産予定の有無にかかわらず、キャリアアップに尽くすということでしかないと思います。もちろん、より有効な「早回し」システムがある会社に乗り換えることも有効な手段のひとつですが。

では本題に戻って、子育てを卒業した私が今とても大事だと痛感しているのは何か。それは子育て卒業時の健康状態です。育児に突入するタイミングからの逆算ではなく、子育て卒業時からの逆算に視点を変えることも含みます。(あえて寿命から逆算していないのは、そんな先までわからないし、逆に計画にない新しい人生を生きる方がわくわくするから。この辺は人によるかもですが)

なぜ子育て卒業時の健康状態が大事かというと…
例えば、40歳で出産した女性の場合、子育てを卒業する時には60歳になっています。この時に、健康年齢(ここでは戸籍年齢に対して実質的な身体の年齢とします)が50歳ならば、10年早く出産した場合と同じ状態で、子育て卒業式を迎えることになります。逆に30歳で出産して50歳で子育てを卒業したとしても、健康年齢が60歳だとしたら、その後自分だけのために使える自由な時間でできることが大きく制約を受けます。

健康状態を保つことが、人生を計画通り実行すること以上に重要もしくは、それを巻き戻しすることもできるということです。

仮に、キャリアも子育ても、貯蓄もすべて計画通りに順調に進んだとしましょう。でも、健康でなければ実現できないことがほとんどです。キャリアはその筆頭で、体力がなければ、タフな役割を努めることはできません。旅行するなら、長時間フライトに耐える体力が必要。新たなスポーツを始めたり、グルメを楽しむにも、健康な身体が必要です。お金と時間があっても意味がないです。健康でなければ、計画した未来がチャラになる可能性もあるのです。

ちなみに年齢を経るほどに、同年代の健康状態には差が開いていきます。周りをみてそう思いませんか?若い時は遺伝的な恩恵や単なる若さでごまかしが効きますが、年齢を経るほどに普段の生活習慣や身体のメンテナンスの違いが顕著に現れるようになってきます。意思無くして健康を維持することはできなくなってきます。

なので、子育ての卒業が見えてきてからでも充分に間に合うので、焦らず身体のメンテナンスとチューニングを忘れないことをお勧めしたいです。※この「忘れない」程度のゆるい意識で十分。

「子育ての卒業が見えてきてからでも」…と言うのには理由があります。子育ての真っ最中にはなかなか自分の健康に時間を使うことは難しいです。家族優先で、自分には気持ちすら向ける余裕がないです、少なくとも自分はそうでした。なので、子供が小さいうちはゆるく意識しておくぐらいでいいんじゃないかと。

私は子供の手がかからなくなった40代半ばぐらいからぼちぼち運動を始めましたが、それでも十分体力を取り戻せました。かつてはワーキングマザーであることを言い訳に運動は一切やっていませんでしたが、子供が手離れするに従って、少しづつ健康の知識を学んで、運動を習慣化したことによって、子育てを卒業した今の健康診断結果は、オールAです。ちょっと自慢気ですが、そうでなければ説得力がないので許してください笑。

ちなみに体質によるかと思いますが、40代後半からは有酸素運動だけでは身体の健康維持が難しくなるので、筋トレをメインにした方が良いように思います。基礎代謝が上がり太りにくくなるだけでなく、成長ホルモンのお陰でお肌の調子もよくなります。私は姿勢維持のためにもパーソナルで指導をしてもらっていますが、それもここ2−3年のことです。

同時に、健康のリテラシーを身につけることも大事です。運動、食事、睡眠についても最低限しくみがわかっていると、それを続けるモチベーションにもなるし、長期で差が出ます。

健康は私が変態的にこだわっている領域なので、おそらくこれ以上書くと長文を避けられないので、ここでやめておきます…。

まとめると、人生が100年ならば、子供が成人するまでの子育て期間は、複数の子を育てたとしても30年前後です。その間は徹底的に母親時間を堪能したとしても問題ないぐらい、その後の人生の方がよほど長い。

時間もお金も最も蓄えている可能性があって、遊びにも仕事にも最も目が肥えているのは、子育てを卒業した後です。私のように、子育てを卒業した時には、教育費でお金を使い果たしている場合もあるあるだと思いますが(涙)、健康でいる限りは働いて稼ぐことができます。ただ、その逆は成り立ちません。お金が死ぬほどあっても、不健康ならできる仕事は限られるし、旅にもでかけることができず、病気ではグルメを堪能することも、スポーツを楽しむこともできません。

ということで、
人によっては結婚する前からキャリアに関して心理的なプレッシャーを抱える人もいるかもしれませんが、健康でいられたら人生計画どおりでなくても挽回できる可能性あります、健康は大事にしましょうね。

という健康オタクの、そして育児期間を終えたわたくしの実体験によるアドバイスです。

健康については語りたいことがありすぎるのですが、うざくならないようにグッとがまんしてテキスト終えます笑。

写真=自家製のサラダです。スナップえんどうを開いてトッピングするとめちゃかわいい盛り付けになります(2018年3月撮影と調理byじぶん)

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