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商業出版する方法#55〜どんな形であれ「ゴール」にたどり着けばいい!

元KADOKAWAの編集者で、ビジネス・実用書出版プロデューサーの渡邉です。

最近私のクライアントさんが、またひとり出版への切符を手にされましたが、それって私が1から10までお世話したわけでもなくて、実は知り合いの著者のツテもあって決定にこぎつけた・・・。
という結果でした。
ただ私の方でも、きちんとサービス提供はさせてもらっていて・・・。
コンサルとしてのアドバイス、そしてこのクライアントさんのケースは、出版企画書を私が作成して提出するというプランを申し込んでもらってたこともあって、そこは私の方で担当させていただきました。

このクライアントさんは、私に出会うまでは別のプロデューサーさんのところで、企画書を自分で書いて、それを出版社に持ち込んでもらって、、みたいなことをしてもらってたらしいのですが、あまりうまくいかず、クチコミを頼って私のところに相談に来られました。
結果的にコンサルサービスに申し込んで頂き、その後コンサルを開始したら「知人の著者が出版社に紹介してもらえる、というお話をいただいて・・」とメッセージが飛んできたわけで。

で。私の場合は、とにかく本を出す!著者になる!目的を達成して欲しいので「私のことは気にせず、そういう状況があるならそのお話(波)に乗ってください」とアドバイスしました。ただ、出版が決まるまでは出版企画書をどう足掻いても提出はしなければならないので、そこは私の方でやる、とお伝えし、セッションなどは続行してました。

そのうち、あれよあれよと出版社の編集者と「打ち合わせ」する日程が近づき、本格的に出版が決まってしまった、、とのことです。
私の方でも出版社に働きかけを行っていましたが、その反応が返ってくる前に決定したので、そこの出版社さんで秋くらいの発刊を目指して進めるようです。


と!
このように、出版というのをたどるルートというのは「一つ」ではない、ってことです。
あらゆる人の作用が働いて、決まってしまう!ということも大いにあるのです。
私としては、関わる方がどんな形でも「出版した!」という目的を達成すればいいと思っています。
そして、この段階に至るまでには「投資」も大事だな、とも思います。
夢のためにお金を使う、ということも大切なことだよな、と断言もできる。
私がかつてKADOKAWA時代に担当した著者が、「夢を叶える人は、夢のためにお金を流すから夢がかなっていく、ということもあるんです」と言ってて「なるほどなあ〜」と納得したことがありました。

その著者は恋愛や婚活を指南する男性のコンサルであり著者でしたが、「僕の塾にお金を払っている、というよりも、目標にお金を投じているんです。だから叶うんですよ」とのこと。

「??」とお思いになるかもしれませんが、これってある意味合点がいくんですよ。
学びにお金を払う時って、ほとんど「未来への投資」になります。だから、目標達成がいとも簡単になってしまうってことなのですね。
出版だけではなく、なんでもそうでしょう。
オリンピックで金メダルをとりたい!オリンピックでたい!となったら、オリンピックへ出られる教育を受けられる機関や専門家に「投資して」自らを鍛えますよね。
MBAを取得して、経営のエキスパートになりたい!と思ったら、専門のスクールや大学へ「投資して」通うわけでしょう。
ヨガのインストラクターになりたければ、インストラクター養成の学校に投資して、その資格と人に教えられるだけのスキルを身につけられるわけで。

なんでも投資無くして、手には入らないように、この世の中はなっている。

まあ、無料で商業出版できる!と思っている人もまだまだたくさんいることもあって、人によっては”なんとか「無償」「リスク小」で本が出せないかな、、”と模索している人も多く見受けますが、残念ながら出版事業自体出版社にとっては「リスクとって」やってる「ビジネス」です。
出版社の慈善事業ではないからね。
その意味では、流石に著者の方でも「リスク取ることなく、のんべんだらりと売れっ子著者になれる、本もうれる!」なんてことは、9割ないのが現実。
売れっ子著者ほど、さまざまな意味でリスクもとっていることが多いので、タダで出版できる!お得!みたいな感覚で商業出版を狙っていると、逆に大きなリスクに巻き込まれやすいです。
そんなネガティブな状況も結構見てきたので、言えることなんですけどね。

売れている本、売れている本の著者は、一見華やかに気楽に本を出して脚光を浴びているように見えますが、隠れたところで「正しい努力」は必ずやっています。
SNSを毎日更新したり、ブログを連日アップしたり、youtubeやったり、書籍のプロモーションのためにさまざまなメディアに顔を出したり。。
セミナーやるし、何よりも人一倍仕事してたりもします。
また、本を出しても決して「賛同意見」ばかりではなく、強烈な「アンチ」や「批判」にも出くわすことだってあります。暖かく励まされる声ばかりを受け取るわけでもない。
1冊出したって、順調に2冊め・3冊目と本が書ける・出せるご時世でもありません。
激しい競争・狭隘な業界事情の中で、本同士・著者同士で凌ぎを削っているのが、出版業界の真実です。
だからこそ、商業本の著者になる人は、「本を出すことを夢見ているけど、夢を現実にするために何をすればいいか」を冷静に見極めている人が多いようにも思いますね。
自分の思いや伝えたいことを形にする、のであれば電子書籍やオンデマンド、自費出版物であっても十分です。
商業出版を狙うためには、著者のビジネスセンス・ビジネスマインドの高さも大いに関係してくると言わざるを得ないでしょう。

その意味でも「目標達成するために、何をするか」をクールに考え・行動できる人のみが舞台に上がれる世界なんだよなー、と改めて思わざるを得ません。

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