聴き出すことは難しい
北海道から「上京」して、今週いっぱいは東京をうろうろするプランを立てたのですが、そのきっかけとなったのはFacebookからのメッセージでした。
紋別エリアで通訳者を知りませんか?(実際のメッセージは Do you know a translator in Monbetsu area?でしたが)
なんか怪しいやつ?
と思い詳しい内容を聞いたところ、真面目な依頼の話だったので、通訳者の知り合いはいないけど私は通訳できますよ、と返信をしたのが先月。道内での通訳業務の依頼は結構すぐに決まりました。メールで打ち合わせをしている途中で今度は、千葉での仕事があるので関東エリアで通訳できる人を誰か知らないか?と。
通訳者同士、あまり繋がりがないのが現状なので、限られたネットワークを駆使してみるも見つからず…でも早急に通訳者を手配するようにと言われた私のクライアントが崖っぷちで出した答えが、
Would you do me a favor and come to Chiba?
(君がやってくれない?)
良いけど交通費だの宿泊費だの色々かかりますよ、と忠告するも背に腹はかえられない。と言うことでバタバタと2週連続で帯同する準備&日本人担当者との事前zoomミーティング&鬼のようなメールのやり取り。8月は発狂寸前でした。
ただ、zoomミーティングをしてもメールでやり取りをしても、何だか話がぼやけて双方の意図が交錯気味…中間で通訳/翻訳をする私も腑に落ちない内容をベラベラと喋っている感じをずっと引きずっていました。(お互いの思惑が食い違ってないか?)
言語の壁云々の話じゃなくて、こういう時通訳者はいかに相手に本音で喋ってもらえるかを考えて双方に伝えないといけない。
片手間(というと聞こえが悪いけれど)でやっている英語教室の受講生や保護者の方とのコミュニケーションもまた然り。本音を言ってもらわないことには始まらない。
ということで今読んでいるのがこの本
あー私、ちゃんと聞いていないかも?という気づきを与えてくれる一冊です(訳書が出版されているかわかりません)。聴く時のマインドだけでなく、聴く時のボディランゲージや非言語コミュニケーション、言葉選びなど、色々改善できることがあるなーと、これまでの自分の通訳時の態度を振り返って反省しました。
とはいえ、これまでのクライアント(欧米人サイド)からの評価は高く、エージェントからも苦情などなくここまでやってきたわけですが、今後は、相手が触れられたくないとガードを固めていることもうまく聴き出せるようにできたら良いな、と思っています。
特に英語教室の受講生には WHY?を使うのをやめなきゃ!と思いました。WHYって、聞かれる方にとっては結構嫌なものらしいので。
あー、だから夫が
お前はいつも『なんで?なんで?』ってしつこいんだ!
って怒り出すのか。
以後気をつけるようにしよう!
それにしても、東京こんなに人がいるのになんで通訳者が見つからなかったんだろう?
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