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高卒の壁#4「今の学校が全てじゃない」

内申ボロボロの息子が、中一最後の試験で学年最下位になり、、駆け込み寺的に入った塾で英語に目覚め
アルファベットから始めて中学卒業前に英検二級に合格!学力テストでは満点をとり、英語だけ偏差値74!
それが評価されて、ある私立高校に入ることができました。できたのですが、、そこには息子の「高卒」への大きな壁が待っていました。
この壁乗り越えられるのか?
高校からは今までよりも距離を置いて見守ろうと考えていたのですが、、そうもいかなくなってしまいました。

前回は、高卒のために少年院のような学校に通い、得意科目を伸ばす為に進学塾に通い始めた話をしました。

その後、息子は最初に入った厳しい私立高校とは真逆の超緩めの公立高校へ転学したことで今まで以上に伸び伸びと過ごすようになりました。
仮で出された中間の成績も「これ誰の?」って思うくらい5が入っていたりして、、人生初の5です(笑)周りがよっぽど緩いのか、、?余裕で必要な単位を取得することができました。

一科目につき欠席何日までという基準も緩めで、一年の最後には息子は何度も職員室へ行っては各先生に「あと何日休んで大丈夫ですか?」と聞いて回っていたとか。
(担任の先生から聞きました。)

「体調を崩すこともあるからギリギリを攻めるなー!」

と何度言っても聞かず、ギリギリを攻めて何をしていたかと言うと、、
たくさん寝てたくさんゲームをして気が向いた時に好きな英語の勉強をしていました。
先生からすると、息子を見て「どんな親だよ?」と思われてたと思いますが、、一般的に親が言うべきことは全て言いましたし、一通りバトルもしました。
ただ、全く親の言うことを聞きかないので周りからどう思われても仕方がないと思っております。

カレンダーを見て、転学を決めて動き出したのは一年前の今頃だったなーと思い出しました。
自分が普通に入学して、普通に卒業したので最初は

転学って何?
何から始めたらいい?
いつまでに何が必要?
問い合わせ先は?

とオロオロしていました。
検索検索の毎日でした。
せっかく素敵な友達ができたのに、次の学校に馴染めるか?いじめられないか?等ずっと心配ばかりしていたのを覚えています。
息子はと言うと、、最強な鈍感力を持ち合わせている為何を聞いても「大丈夫」とのこと。

今思うと息子の良かった点は、入学して即脱落したことでした。ちょっとついていけて、しばらくしてからやっぱりダメだとなってから転学を検討していたら我が家の場合間に合わなかったのです。

と言うのも、以前書いたように
この8月の転学試験だけは
◯私立→都立ですが、それ以降は◯都立→都立のみしかチャンスが無いそうなのです。
しかも年度末の転学試験の場合は入学〜の取得単位も引き継がれてしまいますが、7月の試験だけは出席日数しか引き継がれない=転学してから新たなスタートをきることができます。
赤点8科目の過去もリセットできました。

私の周りでもよく聞きます。
「高校に入ったものの、ついていけなくて不登校になってしまった」とか、
「ついていけなくて、メンタルが病んでしまった」

大人からしたら色んな選択肢があるんだよ!そんなに苦しむくらいなら他に行ってみたら?と思いますが、、子どもにとっては入った学校が自分の生きる社会で、全てだと思います。
そこで適応できなかったら自分はダメなのか?
ついて行けなかったら落ちこぼれなのか?
と考えてしまいますよね。
環境を変えることは勇気が要りますし、不安もあると思います。やってみないとわからないので賭けでもありますが、勇気を出して一歩を踏み出すことでまた新しい世界が広がる可能性もあります。
今よりは気持ちが楽になる可能性もあります。

親御さんからしたら制服買っちゃったし、、とか、親戚に〇〇高校に入ったって言っちゃったし、、等などあるかもしれません(我が家もそうでした)が子どもが苦しんでいるなら、そんなもん捨てちまいましょう。

私も私の周りも知らなかったこの転学制度がもっと皆に知れ渡って気軽にチャレンジできるようになるといいなと思いました。
今入った学校に適応できずに苦しんでいる人がいたら、ぜひ調べてみていただきたいです。

確か7月の頭に各学校の転学募集人数が出て、8月に試験、その日には結果が出て、9/1からは新しい学校でスタートできます。

ご参考までに。


つづく


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