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高卒の壁#3「少年院のような高校から英語だけ東大クラスへ」

内申ボロボロの息子が、中一最後の試験で学年最下位になり、、駆け込み寺的に入った塾で英語に目覚め
アルファベットから始めて中学卒業前に英検二級に合格!学力テストでは満点をとり、英語だけ偏差値74!
それが評価されて、ある私立高校に入ることができました。できたのですが、、そこには息子の「高卒」への大きな壁が待っていました。
この壁乗り越えられるのか?
高校からは今までよりも距離を置いて見守ろうと考えていたのですが、、そうもいかなくなってしまいました。

前回の記事を書いた後に、私のnoteを息子に発見されてしまいました!ずっと内緒で書いていたので(見つかったら怒られると思い)更新しづらくなってしまいました。

予想に反して怒られなかったのですが、本人に読まれると思うとなんか気まずい。

英語以外がボロボロで進級が絶望的だった息子は高卒の為に公立のチャレンジスクール(定時制単位制の総合科)に転学しました。
前の高校では成績は赤点だらけで授業中マンガを読んで怒られたりもしましたが、、、毎日学校には行っていたのが良かったみたいです。
転学試験で出席日数は見られるのと、転学後前の学校の出席日数だけは引き継がれるということでした。

不安しかない新たなスタートから一ヶ月くらい経った頃息子に学校どう?と聞くと

「少年院みたい」

「え、、?どんなところが?」

「色んな髪の色の人がいる」

息子は少年院に入ったことは無いのですが、、息子の少年院のイメージと合っていたようです。

色んな事情で脱落しかけた生徒たちの受け皿的な高校でもあるので、授業は中学の復習から始まりペースものんびり、選択できる科目もバラエティに富んでいます。
今年の選択科目の中にはドローン操縦なんていう授業もあり、驚きました!楽しそう。
皆目的は高卒。専門や短大に行く人が多く大学進学を考えている人は少なめなようです。

英語以外は息子に合っているのですが、前の高校で英語学年一位だった息子の学習意欲は満たされません。そこで、私は考えました。
公立に移ったおかげで当初想定していた予算が浮いたので、英語だけ大手の進学塾に行かせてみるのはどうだろうか。
息子に話すと即答で「行きたい!」
私は思いついた時点で密かに一通り見学を済ませていたので、その中で一番良かったところへ即申込みに行きました。

レベル別に分かれていて、東大京大医学部等の難関大学を目指すクラスが一番上でした。そこに入るには試験を受ける必要があり、人数も10人前後と少なめです。受けて合格点に達しなければ他のクラスに振り分けてもらえるということだったので、その試験を受けさせてもらうことにしました。

受かれば自信になるし、落ちたらやる気を失くしかけていた息子に火がつくだろう。
すると息子から意外な反応が、、

「絶対にそのクラスに入りたいからまだ入塾試験受けない。最近さぼり気味だったからちゃんと勉強してから受ける。」

と。でも、2か月ほど様子を見ていてもなかなか前のように勢いよく勉強してる感じがなかったので

「別に受験じゃないんだから、気楽に受けてみなよ
。行きたいクラスに入れなかったらそれを目標にすればいいじゃない。」

ととにかく試験を受けさせました。
結果は合格で一番上のクラスに入ることができました。私は驚き、息子は喜んでいました。どうなってるんだ?
聞くとそのクラスは誰もが知っている筑駒や開成など難関高校の人ばかり。

しばらくして受けた塾内模試で英語は2600人中40位くらいだったのですが、数学2点!国語も結構なものでした。
まさか周りもそんな人がそのクラスに混ざってるとは思わないでしょう。
息子としては結果に納得いかないようで、次は1位になる!と意気込んでいます。
数学2点は気にしないんかい。
数学は寝てて0点かと思ってたから、思ったより良かったそうです。はー。
英語が1位になったら回らない寿司やに連れて行ってと言われたので、その日が来るのを楽しみに待ちたいと思います。

英語はわかったけど、他の科目はどうするの?と思いますよね。私も若干気になるものの、言ってもどうせやらないとわかり尽くしているので本人からの要望があるまでしばらく放置することにしました。
こんな風に気持ちに余裕を持って見守れるのも転学したおかげです。赤点たちに追いかけられるあの不安に押し潰されそうだった日々が嘘のようです。
受験というとなるべく上の学校を目指して合格した中で一番上の学校に入るという方が多いと思いますが、その子に合った学校に入るのが一番だと、、息子を通して学びました。

ついつい見栄や世間体等気にしてしまいますが、それによって得られるものって実は無かったなと思いました。特にうちの場合はですが。
まあ、ここまで科目に偏りがある人も珍しいのですが。それが息子。


私立高校では、たった5ヶ月の在籍期間でなんだかんだで100万くらい吹っ飛んだことが引っかかっていたのですが、、息子に愚痴ってたら

「でも本当の友達ができたよ」

「100万の価値ある?」
 
「うん、それ以上!」

その言葉でやっとモヤモヤが解消されました。
なら良かった。
聞くと、忘れ物や提出期限が守れない息子の為に「ADHD」というグループLINEを作ってくれて、皆で明日の持ち物や提出物のアラートや、回答LINEをしてくれていたそうです。泣ける。

息子は新しい学校で友達は作らないと言っていますが、またいい出会いがあるといいなと密かに思っています。


つづく


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