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もえり
2020年3月18日 19:55
土曜日の朝8:00、彼女が玄関から出ようとしていた。今日はシフトで介護の仕事が入っているというので、彼女だけが仕事に行く。一ヶ月に数度、週末に仕事が入る彼女にとっては当たり前の日常だ。「いってらっしゃい」普段は7:30に家を出る俺の方が彼女に見送られているので、時々こうして彼女を見送れる日があることはいいことだ。「いってきます」いつものように手話で答えてくれる瞳美は、目元から微笑みを浮か