matsuoka rie / big issue japan

『ビッグイシュー日本版』編集部スタッフ。おもに編集部門に関することのメモなどです。

matsuoka rie / big issue japan

『ビッグイシュー日本版』編集部スタッフ。おもに編集部門に関することのメモなどです。

最近の記事

ビッグイシュー連載の173作を1冊に。『ビッグ マムアンちゃん』絶賛発売中

連載15年分、一挙掲載の愛蔵版 表紙も中表紙も各章の扉も、とにかくどこを開いてもかわいいマムアンちゃんがいる。シタくんもマナオもいる。 ビッグイシュー創刊20周年記念の第1弾、単行本『ビッグ マムアンちゃん』が22 年12月に発売となった。「ファンの方がこの本を探して販売場所へ来てくれてねえ」「プレゼントにって2冊買ってくれたよ」と販売者さんの明るい声も聞こえる。 タムくんが描く「マムアンちゃん」の世界 雑誌「ビッグイシュー日本版」に大人気連載中の4コマ漫画「マムアンち

    • ビッグイシュー編集部の端っこ席から③

      ザラリ……。ここのところ、テレワークで出社日は減。数日ぶりに出社するといつも机の上がザラザラしている。窓際の席。換気のために開けた窓から、いろいろな粒がこの机の上に。拭くと、ティッシュは黄色くなる。黄砂? 近くには交通量の多い高速道路も伸びる。道路を挟んですぐ南側では、あの大きくて立派だった電通関西ビルが解体され、次に建つタワーマンションのための基礎工事がもう1年以上続いている。きっと、いろんなものが舞っているんだろう。騒音も耳の奥にまで響いてくるので、春先にノイズキャンセリ

      • ビッグイシュー編集部の端っこ席から②

        10月1日号(392号)が発売となった。特集は「アップデートしたい『LGBT』」。性の多様性や法制度の改善について発信する神谷悠一さん(「LGBT法連合会」事務局長)、中西高大さん(セクシュアリティ分析サービス「anone,」開発者)、からたちはじめさん(漫画『ぼくは性別モラトリアム』著者)にご登場いただいた。 中西高大さんが開発した「anone,」は、WEB上で66の問いに答えていくと2000通り以上の分析結果が表示される。問いに答えることそれ自体も、自分と向き合う時間に

        • ビッグイシュー編集部の端っこ席から①

          ビッグイシュー編集部で働かせてもらっていて幸せだなと思うことの一つは、なんといっても、誰かの"善意"に日常的に触れられることだ。「世の中捨てたもんじゃない」。そう思える瞬間が度々あることで、私自身もどれだけ救われているか分からない。下記は最近のほっこりしたお話、です。 8月○日   「はじめまして。翻訳者の〇〇です」。国際記事などを翻訳してくださっている翻訳者のAさんが事務所に来られた。Aさんが翻訳してくださった記事は何度も目にしているけれど、今回が初対面だった。といっても

        ビッグイシュー連載の173作を1冊に。『ビッグ マムアンちゃん』絶賛発売中

          ビッグイシュー”前日仕入れ”の一コマと、9月1日号「秋こそ、ソロキャンプ」

          月末と14日は、ビッグイシューの最新号が印刷所から事務所に届く日だ。ビル前に到着したトラックからは、代車+バケツリレー方式で、50冊毎の束になった雑誌の包みがビッグイシュー大阪事務所内へと搬入されるのだが、いつも販売者さんたちがこの搬入を手伝ってくれている。 新しい号の発売日前日(月末と14日)は、その前号の売り上げが一段落しているということもあり、販売を休む販売者さんも多い(その判断はもちろん販売者さんそれぞれ)。そして事務所にやって来て、新しい号の“仕入れ”をしていくの

          ビッグイシュー”前日仕入れ”の一コマと、9月1日号「秋こそ、ソロキャンプ」

          ビッグイシュー講談部、結成1周年。販売者のクラブ活動がもたらすもの。

          「もっともっと上達するように頑張りたいと思ってるんですわ」。出番を控えた玉玉亭播秀さん(たまたまてい・ばんしゅう ※ 、販売場所=大阪・梅田新道交差点付近)は、そう言ってクリっとした目を三日月ばりに細めた。声のトーンは高い、明るい。なんなら、透き通っている。ああ、播秀さんは本当に講談が楽しくなってきているんだなあと、こちらまでうれしくなった。――ビッグイシュー販売者から成る「ビッグイシュー講談部」が立ち上がってから早1年になる。 ※講談部の部員の “芸名”は、玉田玉秀斎さん

          ビッグイシュー講談部、結成1周年。販売者のクラブ活動がもたらすもの。

          雑誌ビッグイシューの日韓コラボ。少女時代ユナと“才能寄付”という文化

          韓国の女性グループ“少女時代”の「Mr.TAXI」が流行っていた2011年、小学校低学年だったうちの娘もテレビを見ながら必死に振り付けを真似ていた(もちろん全然踊れてなかったけれど……)。その少女時代の絶頂期に青春時代を送った同僚(20代)は、「僕の友達は、ユナはレジェンドだって言ってますよ」と口角をあげる。日韓を席巻した少女時代、そのセンターだったユナさんがビッグイシュー韓国版5月15日号に登場。国際記事を担当する編集者Sさんが奮闘してくれ、日本版7月15日号にも、そのイン

          雑誌ビッグイシューの日韓コラボ。少女時代ユナと“才能寄付”という文化

          ビッグイシュー講談会、再開。

          2ヶ月の休演を経て、昨夜6月29日、「ビッグイシュー講談会」がそろりと再開した。とはいえ、まだまだ通常開催は難しい。積極的な告知は控え、感染予防対策をしたうえで、完全予約制の小規模な会として開くこととなった。 「ビッグイシュー講談会」とは――。講談師の玉田玉秀斎さんが「講談を通じて、何か社会貢献ができたら」と企画してくださり、2019年1月から月一回の会として、大阪市中央区のカフェ「周(amane)」(←とても素敵な会場なのです)で始まった。ビッグイシューや販売者さんの半生

          ビッグイシュー講談会、再開。

          ビッグイシュー日本版のこと|5月15日号 BABYMETAL/特集「コロナ補償とベーシック・インカム」

          『ビッグイシュー日本版』383号が5月15日に発売となった。それから数日。いつもとはまた違う、独特なざわめきが起こっている今号。 5月15日号の表紙とインタビューに登場してくださったのは、海外でも活躍中のBABYMETAL。多くのファンの方々(メイトのみなさん)が、発売初日からビッグイシュー販売者を探し、路上で本誌を手に取ってくださっているという。販売者さんたちは、「今号は初めて買ってくださる若い方が多いような気がする」「見つけたっ!という顔して、ニコニコしながら近づいてき

          ビッグイシュー日本版のこと|5月15日号 BABYMETAL/特集「コロナ補償とベーシック・インカム」

          ビッグイシュー日本版のこと|5月1日号 特集「虐待サバイバーたち」

          表紙リニューアルから3号目。 書き留めておきたいことはたくさんあるのに、アカウントを作るところまでは進むものの、書かないまま(書けないまま)画面を閉じる……ということに1年以上は費やしたような。休校中の子どもに「いい加減に、宿題やりなさい」と投げた言葉が大きなブーメランとなったのと、友人のライターからお尻を叩かれたのと、このコロナ禍でいろいろ思いめぐらせたことで、ようやく編集画面にたどり着いた。 私は4年ほど前に、雑誌『ビッグイシュー日本版』編集部のフルタイムスタッフとな

          ビッグイシュー日本版のこと|5月1日号 特集「虐待サバイバーたち」