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雑誌ビッグイシューの日韓コラボ。少女時代ユナと“才能寄付”という文化

韓国の女性グループ“少女時代”の「Mr.TAXI」が流行っていた2011年、小学校低学年だったうちの娘もテレビを見ながら必死に振り付けを真似ていた(もちろん全然踊れてなかったけれど……)。その少女時代の絶頂期に青春時代を送った同僚(20代)は、「僕の友達は、ユナはレジェンドだって言ってますよ」と口角をあげる。日韓を席巻した少女時代、そのセンターだったユナさんがビッグイシュー韓国版5月15日号に登場。国際記事を担当する編集者Sさんが奮闘してくれ、日本版7月15日号にも、そのインタビューの翻訳を掲載させてもらうことができた。

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20代の頃からユニセフの広報大使や難病支援などに力を注いできたというユナさん。最近も新型コロナウイルス関連で寄付をしたという。今回のビッグイシューでのインタビューや写真撮影も、“才能寄付”という無償での参加だ。

日韓コラボ、第1弾は俳優チ・チャンウクさん

「ビッグイシュー」と名の付くストリートペーパーは、発祥の国イギリスで発行されている2誌の他、アイルランド版、オーストラリア版、韓国版、台湾版、日本版がある(名前は違えど同じ趣旨で発行している雑誌は世界30ヵ国で25言語・100誌以上)。そして、地理的にも近い台湾、韓国、日本、オーストラリアの4ヵ国のネットワークをより深めようと、「アジア・パシフィック会議@大阪」が2019年、2020年と2回行われ、各誌のスタッフが交流。誌面作り、販売者サポート、経営面など、事例報告とともにアイデアを出し合う機会となったのだが、そこで、「アジアパシフィック地域共通のスターのインタビューを4誌同時掲載!なんていつかできたら」と夢も語り合った。そしてまず、第1弾として実現したのが、2019年の韓流スター、チ・チャンウクさんの表紙&インタビューという日韓コラボだった。

チャンウク1

”才能寄付”という、韓国スターの社会貢献。

韓国では著名な俳優やアーティストなどが積極的に社会貢献をする”才能寄付”という文化が根付いている。自分の持つスキルで社会貢献をする「プロボノ」文化は日本でも少しずつ定着しつつあるが、その著名人版といえるだろうか。これまで『ビッグイシュー韓国版』には、チ・チャンウクや少女時代ユナだけでなく、ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、イ・スンギ、ユン・スンア、VIXXエン、 2PM ジュノ、EXOカイ……と、そうそうたる韓流スターがビッグイシューの理念に共感し、才能寄付として無償で登場している。売り上げを大きく押し上げ、販売者さんたちの収入が増えるのはもちろんのこと、そのファンの方々にもビッグイシューの存在を周知することとなり、貧困問題を一緒に考える機会作りにもなっている。

ありがたいことに、日本版にもこれまで棋士の羽生善治さんやアーティストの奈良美智さんなどが無償で登場してくださっていて、それは販売者さんたちの大きな励みにもなった。もちろんスタッフにとっても。

羽生さん

奈良さん

ビッグイシューの日韓コラボは韓国スターが2回続いたが、次は日本から記事を提供できたらうれしい。○○さんや○○さん……、アジア圏で人気を誇る日本のスターのインタビューを、日本版・韓国版・台湾版・オーストラリア版で同時掲載できたら、日本はもちろん各国の販売者さんとも喜びを分かち合えそうだ。それもまた日本版編集部の一つの目標でもある。





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