ビッグイシュー連載の173作を1冊に。『ビッグ マムアンちゃん』絶賛発売中
連載15年分、一挙掲載の愛蔵版
表紙も中表紙も各章の扉も、とにかくどこを開いてもかわいいマムアンちゃんがいる。シタくんもマナオもいる。
ビッグイシュー創刊20周年記念の第1弾、単行本『ビッグ マムアンちゃん』が22 年12月に発売となった。「ファンの方がこの本を探して販売場所へ来てくれてねえ」「プレゼントにって2冊買ってくれたよ」と販売者さんの明るい声も聞こえる。
タムくんが描く「マムアンちゃん」の世界
雑誌「ビッグイシュー日本版」に大人気連載中の4コマ漫画「マムアンちゃん」。時に哲学的、時にほっこり。はっちゃけることもあるが、決して誰かを貶めることはしない。日常の中で忘れかけていた視点に気づかせてくれ、読後は心の角ばったところがちょっと丸くなるような、そんな気持ちになれるのだ。
作者はタイの漫画家、ウィスット・ポンニミットさん、通称タムくん。
連載は2007年にスタートして2023年で17年目となるが、タムくんとビッグイシューの水越洋子編集長との出会いは、約20年前にまでさかのぼる。先日のビッグイシューライブ(下記参照)でも語られたように、大阪/grafさんのイベントで水越がタムくんの作品と出合ったのがご縁となった。
そうして始まった連載は現在進行形で、毎月1本の4コマ漫画をタムくんが描き下ろしてくれている。なぜ4コマ漫画だったのか?「ビッグイシューが1ページしかくれなかったから。笑」とタムくん。
全200ページ、A3ポスターの付録付き
連載も10年、15年を超える頃には、マムアンちゃんはすでに多くの人から愛される人気キャラクターへと成長。いろんな場所でマムアンちゃんの活躍を目にする。
そんななか、「ビッグイシュー掲載作品をぜひ1冊に……!」との声が方々から届き、もちろんビッグイシュースタッフからも熱望する声が上がり、創刊20周年という大きな節目を機に実現の運びとなった。「せっかくの機会。思いきって連載初回からの作品を全部掲載しよう!」と、2007年〜2021年の15年間に掲載された173作品を一挙掲載したのが本書で、まさに愛蔵版。初期の素朴なマムアンちゃんから今の元気いっぱいのマムアンちゃんまで、その変遷をたどるのも楽しい200ページもの分厚い本となった。
3200円のうち1450円が販売者さんの収入に
紙を筆頭に諸経費の高騰もあって、3000円を超える価格となったものの、それ以上の中身が詰まった1冊になっていると思います。ぜひ、紙の手触りも愛おしみながらページを繰っていただけたらうれしいです。
1月より書店販売や通販もスタート。ビッグイシュー販売者も引き続き路上で販売いたしますので、もしお近くに販売者がおりましたら、ぜひ路上にてお買い求めいただけますと幸いです。
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