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秋が来ると、私はちょっぴり寂しくなる

吹く風の温度が日に日に冷たくなっていくのを感じる。
ありえないほど暑く長かった夏に終わりが訪れ、秋がやってくる。

秋が来ると、私はちょっぴり寂しくなる。
哀愁漂うといった感じだろうか。
気づいたら涙がこぼれそうになる。

ついこの間まで、ミンミン鳴いていた蝉の声はもう聞こえなくなり、代わりに葉っぱのざわめきが聞こえる。心地よい音だけど、どこか物悲しさがある。

この時期になると、私は物事をスローペースでしか進められなくなる。
高校の時も、毎年この時期になると学校に行けなくなった。

だからといって、私は秋が嫌いなわけじゃない。
外を歩いたり、自転車に乗ったりするときに感じる秋風はとても心地が良いし、この季節にテニスをするととても清々しい気持ちになれる。
部屋にこもって読書をしたり、映画を見たりするのも私は好きだ。

ただ、1日1日ゆっくり進んでいくことしかできない。
前に進めているのかも分からない。そんな感覚に陥る。

まあでも今年はもうすでに色んな事や人と出会えたから、最後の二、三ヶ月くらいはゆっくり歩いていけばいいっか。


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