文学フリマ札幌9に出店いたします

この度、文学フリマ札幌9に出店いたします。
・2024年9月22日(日)11:00〜16:00
・札幌コンベンションセンターにて

「湖畔の制作室」について

前回の文学フリマ札幌8では私と田中伸之輔の二人、それぞれから本を出させていただきました。私からは「遺(い)」を、田中からは「研究的実践を組みなおす」を出しています。
この度の文学フリマ札幌9では、私と田中は別のブースで出店することにいたしました。

田中のブース名は「湖畔の制作室」。
Webカタログを見ていただければ分かりますが、隣で出店いたします。
札幌8で「研究的実践を組みなおす」を手にされた方、お手元にあるのは「vol.1」です。その後「vol.2」「vol.3」が出されており、なんと今回は「vol.4」をお届けするそうです。
ぜひ「湖畔の制作室」にも足を運んでみてください。
なお、田中のnoteはこちら。

郁郁として

さて、私の出店名は「郁郁として」です。
ブースは「え-39(評論・研究|現代思想・哲学)」。

私は、身のまわりの出来事を「発掘」「碑」「喪」といったことばから考えることをとても好いています。
どうしたら、これまでを大事にすることができるだろうか。先々におくることができるだろうか。
そもそも、これまでを大事にするって、先々におくるって、どういうことだろうか。
そんな問いに、私は傾いています。

持っていく本について

当日は、
・『遺(い)』
・『遺(い)2』
の2冊を持っていきます。
『遺』は昨年の文学フリマ札幌8でお届け済みのものです。
『遺2』は、その後の文学フリマ広島6に向けて書いたもので、札幌では初めてお届けします。

作品① 『遺(い)』

とても薄い小冊子です。この中に、『蒸し返す』というごく短い論考を収録しました。
 ・ページ数:10ページ
 ・大きさ:A5
 ・価格:100円

私はどちらかというと「これまで」、つまり、過去との関わり方により多くの関心があります。
とても痛い過去とどう関わっていったらいいのか。
多くの人が交わるようなより広い文脈においても、また、私が今日を生きるくらいのより狭い文脈においても、私たちの多くがこの問いにたくさんの苦労を抱えているように感じるからです。この『遺』もそういう物事の見方にひどく絡みとられています。
とはいえ、今回の論考では、そこまで風呂敷をひろげてはいません。今回私は、私にとって身近な、心理学にあるひとつの本と出会いなおすことを試みました。掘っては埋め、掘っては埋めを重ねたこの本を、いまここでもう一度掘り返したときに少しばかり感じたものがあった。それをことばにしてみました。

1ページ目だけ、試し読みを載せたいと思います。ぜひ、私のことばを味わってもらえたらうれしいです。

作品② 『遺(い)2』

とても薄い小冊子『遺(い)』の第2巻です。
 ・ページ数:21ページ
 ・大きさ:A5
 ・価格:100円

今回載せたのは「記憶むすび」。
私は4年くらい前に、仕事の中で、とある町工場の社長と出会いました。
その社長に触れていると、どうしてか、いくつかの遠い過去がいきいきとしてきます。
すたれた地に下りたソーシャルワーカー。
絵本作家。
方言を追う心理学者。
お好み焼き屋の店主。
私にとってそのだれもが、とても親しくありたくて、とても遠くありたい過去。
社長を含め、そんな5人のことをことばに残してみました。

こちらも、少しだけ、試し読みを載せたいと思います。
ぜひ、私のことばを味わってもらえたらうれしいです。

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