腰椎圧迫骨折術後 90歳代 要介護3の男性 リハビリ介入例の紹介

自宅で認知症の奥さんの介護をしながら生活されていたAさん。日常生活、身の回りのことは自立されていたが、超高齢ということもあり徐々に体が弱り、趣味の散歩もできなくなった頃、自宅で転倒。
腰椎圧迫骨折の診断を受け、手術を受ける。

病院で約3ヶ月リハビリを行ったが、トイレと歩行に介助が必要な状態。
認知症の奥さんの介護は難しいが、もう少し頑張ればまた家で生活できるのではないかと、リハビリの継続目的で当老健に入所。

入院時の基本動作とADL情報
・起居 : 自立
・起立 : 見守り
・移動 : 車椅子介助
・排泄 : 日中トイレ一部介助(下衣更衣に介助を要す)、パット内失禁あり
      夜間はオムツ対応  
・食事 : 自立
・入浴 : シャワーのみ全介助
・整容 : 声かけで自立
・更衣 : 上半身自立、下半身一部介助
リハビリでは歩行器歩行訓練を行なっており、見守りレベルとのこと。

家で生活するためには、①移動手段の確保(歩行能力)と②排泄の自立が最低限必要。

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