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選挙きっかけでコミュニケーションについて深みが増した。

今回の選挙で気になる政見放送を見つけました。

れいわの天畠大輔さん。
インスタの画面に映っていたのは、女性の方が横向きでなんだか不思議な話し方をしておられました。(インスタは四角く切り取られるから、マイクの所しか見えなかったんです)

YouTubeで見直したら、天畠さんの腕を掴みサインを読み取っている感じ。「あかさたな話法」というコミュニケーション方法でした。

我が家にも喋れない重度障害をもつ娘がいるので衝撃でした。視線で合図を送る話法はALS患者の方がしてるのを見たことがありましたが、知能や視力の発達的に娘には難しいかも、、というのもあり、腕を引き介助者が読み取るというコミュニケーション方法が衝撃だったのと、介助者の訓練や信頼関係も相当なものなんだろうなと、娘の将来を考えるきっかけにもなりました。

天畠さんは14歳の時に突然病に襲われ、それまで出来ていたことが突然出来なくなってしまったようで、、、。

とても彼のことが気になり、【「弱さ」を「強み」に-突然複数の障がいをもった僕ができること-】を即ネットで注文。

この《「弱さ」を「強み」に》というワードは、私も意識をしていて講座でも『「弱さ」をチャームポイントに』というふうにお伝えしています。

なので、書籍のタイトルからも惹かれるものがありました。普段ではここまで候補者について掘り下げて調べることもしないのですが。。。

書籍を読み進めてみると、、

医者からは知能は「幼児レベル」と言われていたようですが、本人の意識と認知能力はしっかりあったようで、、、でもそれを言葉に出して気づいてもらえることができない苦しみがあったとか。

うちの娘の場合は、生まれてすぐの脳出血の影響だったので、どれだけ認知できているかは難しいところでしたが、とても状況が重なり胸が痛くなる内容でした。
しかしながら、今現在抱えている今後の悩みなどに、とても参考にもなる中身でした。

やはり何事も、諦めず、当事者が動き、声を上げなければなにも変わらない。

そして
『「学ぶ」ことが自分にとって「生きる」こと』

という一文に、とても感銘を受けました。

そしてなによりも大切な『対話』。

これは、やはり時間が必要です。
言葉が話せる私たちでさえも、自分の考えや感情を言葉に変換するのに時間が必要な人もいます。

これは、どんな立場の人でも今の時代とても蔑ろにされていることが多いかと思います。数字や結果、時間に急かされ、表面的な処理のみで根本的なところに行き着いていない。もしくは行き着けない。

表面上の出来事に踊らせれないように。
焦りは禁物ですね。

まさか選挙きっかけに良書に出会えるとは思いませんでした。

この本は、特別支援学校の先生方や福祉施設のお偉いさん方、そして何よりもお医者さんたちにも読んでほしいですね。

たったわずかな時間の診察で、言葉が喋れないだけで「幼児レベル」というのは失礼です。

うちの子も、小学校入学の頃、歩こうという反応が出てきた時に、首は座っていないものの、リハビリの先生から、『骨と筋肉の発達のために歩行訓練を安心してできるように手術しましょう!』という流れで、県内で唯一小児の股関節手術をできる医師に診察してもらったのに、『この子は歩く必要がないから、介護しやすくなるために手術します。』と言われて、ショックを受けた時のことを鮮明に思い出しました。

下の3人の子がまだ幼かったため、県外に出てまでの名医を探すという余力はなく、そのまま放置していても、脱臼からの痛さがでてくるということもあり、泣く泣く手術をしてもらいましたが、現在歩くことは愚か、できていた寝返りさえもできなくなりました。

その時娘はどんなことを思っていたのかなぁ、、、と思うと苦しいですが、
申し訳ない気持ちでいると娘にも悪いので、今できること、娘と出来ることを探していきたいと思います。

ひとまず選挙ですね。

こういう私たちのような家族にも手を差し伸べてくれる候補者がいてくれたらと思います。

候補者とももう少し身近に生のコミュニケーション取れる場所があればまた、もっと選挙が面白くなりそうです。

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