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なぜ、私はそれを願わなかったのか。(「気配」の日から②)

当初は時系列に書いてゆこうと思ったのだが、やはり散らかり書きでいこうと思う。本当に時系列苦手人間。マガジン(連載)のくせに時間飛び越えるとか、セオリー無視なのどうにかしたいところですね。ええ。
しかし今日降りてきたことを書き留めておかないと気持ちが悪くて、結局は日記のようになる。日記でええやん。そうだよ、まずは書くこと。これ以上に重要なことはないのだ。

ところで、2023年5月25日という日は、私にとって、また中丸雄一氏を応援するすべての人にとって忘れられない一日となったことは先の記事に書いた。こう言ってはなんだが、私は2020年Smile Up! Projectの時の彼の4コマを見て以来「この人絶対に漫画家デビューするわ。間違いない」と信じて疑わなかった一人である。マジでうぬぼれだと思うが、許してほしい。私の想いも彼を漫画家へと導いた、大海の一粒の雨粒程度の効力はあったと信じている。彼の漫画への道を応援する人が誰もいなかったとしたら、果たして彼は漫画家デビューできただろうか?あの時から今まで応援してきたすべての人への感謝の意がまだ彼の口から聞こえてこないことを少し残念に思っていることも、史上最強のうぬぼれというか、どの立場からモノ申してんだよ、と聞こえてきそうだが、正直に思っているので書いてしまう。申し訳ない。本音で生きたい女なのです。(明日のシューイチで聞けるかも?)

しかしだからと言って心底尊敬し、拍手を贈っていることに間違いはない。
彼ならたった1人でそれを成し遂げたかもしれない、そんな世界線も見える私なので、ほんと、すみません。

さて、話を戻す。
彼がイラストがとても上手であることは知っていた。その意味ではイラストレーターという道が最短なのかな?と思ったり、雑誌で絵本作家を目指す企画もあったようなので絵本作家という方向性でいった方が……と思えば思えなくもないのだが、なぜか私は「彼は漫画だ」と強く思ったのだ。なぜだろう。よくわからない。それこそ直観というものだと思う。

一方私も幼い頃からもの書きに憧れ、小学校・中学校・高校と常にクラスメイトや周りの人たちに「将来本を出版するので、その時はぜひ買ってほしい」と言い続けてきた人間だ。彼と似ているのだ。似ていると言ったって……と思ったそこのあなた、今現在の立ち位置と比べると自〇してしまいたいくらい情けなさが襲うので、その先は胸の奥へしまっておいてほしい。どうか。

私は「文章を書くこと」が好きだ。上手いかと言われれば下手だと思う。でも好きだ。そして「作家」として「本屋」に「自分の本が平積みされる」といった想像・妄想は、幼心になんとも心地よくあこがれてうっとりと斜め上に視線をうつして自分の世界に浸ってしまうほどの魅力があった。
それは自分を満足させ、幸せにするひとつのシチュエーションであり、まさに「夢」だった。

中丸雄一氏も同じように想像し、夢を見ていたのかと思うと正直嬉しい。今現在奮闘中の漫画家さんも作家さんも、デビューを夢見て作品を作り続ける人たちにとって「出版」というものは喉から手が出るほど欲する目標であり夢。

奇しくも2023年5月25日は、私が入会しているオンラインサロン「ワンネス プラネット」のオーナーであるyurieさんが「夢が叶いやすい日」なので「願いごとをひとつだけしよう」と呼びかけた日であった。

25日の寝起きに願うとさらに効果があると聞き、私は布団の中でこう願った。

『私がいつでも、私の道にいられますように』。

強く願い、その後少ししてこう付け加えた。

「私がいつでも私の潜在意識と繋がっていられるのであれば、その他の状況や環境など、何も注文はいたしません。ただ、それだけを望みます」

この願いの内容に最も驚いたのは自分だった。祈るその0.000000001秒前までまったく違う望みをもっていると思っていた。
心底尊敬するyurieさんのサロンに入るまでの私ならば、こう願っただろう。

「作家としてデビューし、本を出版したい」

幼い頃に夢みたあの、私の名前で出版された本たちが本屋に平積みにされているイメージ。忘れることなどできるはずがない、小学生の頃から見続けてきた夢。「出版」という現実。それをどれほど手に入れたいと思ってきたか。

なぜ、私はそれを願わなかったのか。

そしてその数時間後に私の元へ舞い込んできた「中丸雄一、月刊アフタヌーン短期集中連載のお知らせ」。

正直に言って混乱した。

私の長年願ってきた夢はどこかへ消え、その代わりに現実に現れたのが私がファンになってすぐにイラストに感動した中丸雄一氏の漫画家デビューという事実。

もしかして私の潜在意識で願っていたのは、中丸雄一氏の漫画家デビューだったのか???

さすがの私でも、他者のためにこの貴重な一日を使うとは思わなかった。
でも、それが私の前に現れた現実なのだから、それを願ったのだろうか?
そのくらい献身的でいられたのであれば、それは彼のファンとして自分を誇るべき!とも思うし、もう何が何だかわからなかった。

とにかく、おめでとう。中丸さん。
それだけを告げて、動揺収まらない心境のまま、何かに突き動かされるようにこの連載を始めた。

今日は長くなってしまったのでこの辺でいったん終えることとする。

また冷静に内省を終えられ次第、書き綴っていこうと思う。


続く。

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