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おせち料理どうするか?問題*「おせち駅伝」本日スタート!!

結婚して30年。
料理を仕事にして15年目。
私は未だかつて「おせち料理」をまともに作ったことがない。

おせち料理の時代背景

母親世代は言わずもがな、当たり前のように「おせち料理」を作っていた。
年末の忙しい時に、大掃除をして年越しそばの準備をしておせち料理の仕込みをする姿を見て、「この寒い時に大変だな・・・」と思っていた。

記憶にある母の手はそのころアカギレで、見てる方も痛いくらい赤くはれていた。

それでもおせち料理って準備するもんなんだぁ。
なにやら色々種類があって、めちゃめちゃ大変じゃん!
・・・と思っていた。

自営業を営む我が家は、注文やら配達やらで年末は特に多忙を極めた。
そのくせ私は、忙しく働く親を横目に、テレビの紅白出場歌手一覧などを見て「今年は誰推しかな・・・」などとボンヤリと時間を潰していた。

お正月料理は特に好きじゃない


だけど、これも日本文化。
この季節行事をスルーするという選択は、当時の私には想像もつかなった。

忙しい中、母が作ったおせちを特に感動することもなく食べ続けていた。
減っても減っても、次のご飯の時には「補充」されて、少しずつラインナップが減っていく様をみて、

これを食べつくすまで、普通のご飯にたどりつけない・・・と半ば呆然としたものだ。

早く普通のご飯が食べたい。
なんならカップ麺でもいい。
コンビニや宅配もなかった時代に、普通のご飯やジャンクフードが食べたい気持ちを募らせていた。

さて、自分が妻になり、母になって・・・

別に「おせちは女が用意するもの」じゃない。という今っぽい背景は一旦置いておいて・・・

リアルな話、「おせちをどうするか?」は家庭の台所担当の決断にかかっている。
デパートで買う、料亭でオーダーする・・・などというのがまかり通るようになったのはここ数年のことで、
大抵、自分で作らない人はスーパーでこっそり買ってきて「詰めるだけ」という選択しかなかった。

もしくは金持ちだったら、ホテルで過ごす・・・という夢のようなプランもあるのだろう。

おせち料理に限らず、料理を作るのはクリエイティブな面白さがある。
だから、作って見たいとか、家族が好きだから・・・という動機があれば喜んで作るのだろうけど、残念ながらおせち料理はたいして喜ばれない。
そもそも「喜ぶかどうか」「美味しいかどうか」のライン上にすらない。

おせちは外で食べればいい

そんな私がなんとか30年間凌いでこれたのは、おせち料理はどちらかの実家で食べるモノ、という選択肢があったからだ。

自分の両親がなくなり、旦那の両親もここ数年で天国に行ってしまった今、「外でたべる」選択肢が消えた。

さて、どうする???

そんな時ふと思いついたのは、去年の初めに松本旅行に行って一目ぼれして大枚はたいて買った「重箱」があるということ!

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「アレを使いたい」
「なんなら、写真を撮るだけでも」

下心にまみれて、「おせちもどき」に手を出す

昆布巻きや、黒豆などは「おかずにならない」ということで、家族は特に喜ばない。
頑張って用意したとしても、結局「おかずは?」ということになり、肉を焼いたりするので悲しき二度手間となる。

結局、自分が食べたいかまぼこ・伊達巻を買ってきて、あとは日持ちがして酒のつまみになるスモークサーモンとか生ハム、そして2,3日冷蔵できるお刺身類と薄切り肉を買った。

肉を欲する家族の男子用には、簡単にできるローストビーフがあるのでそれをさっと作ればいい。

レシピはコチラの本より↓

新帯

ロースト

さらに、「飽きた!!」の声にも対応できるように、お取り寄せで「こだわり餃子」をしこたま買い込み冷凍してある。

自分の臨戦態勢にちょっとうっとりしている❤

どれも自分でイチから作る・・・ということもできるけど、それがストレスになるのならいっそのこと全部買って済ませたほうがいい。
・・・と言うのが持論だし、著書でも言いまくっている。

そう、自作の伊達巻も、つやつやの黒豆も、きれいに切ったお花の形のレンコンや人参も・・・やりたい人がやればいい。

私はできるけどやらない(負け犬の遠吠えか!)

ということで、私がやりたいことは「あの重箱におしゃれに詰めてみたい」の1点のみ。

重箱デビュー

小皿はたくさんあるので、重箱を引っ張り出してレイアウトしてみた。
「裏白や笹、南天などの飾り物で見栄えがグンとよくなる!」
と聞いていたので、唯一それっぽモノだけ意識して用意した。

そして出来上がりはこちら

おせち

めちゃいいじゃん!

だけど、よーーーーーく見ると、昨日の残りのきんぴらや酒のつまみの塩辛とか・・・完全におせちから逸脱しているけど、我が家にはちょうどいい。

何度も出し入れするのも、冷蔵庫に大量のストックがあるのも嫌なので、
1回食べきりが原則だ。

ただ、ブログにも書いたけれど、
驚くことに、この撮影の直前におせちを運びながら転んで、全部ぶちまけている😢

実にびっくりすることだけど、暖房のコードに躓き転倒して、手にした重箱の中身は全部ぐちゃぐちゃになった。

打撲の痛みはあれど、まるで漫画みたいにすっころんだ。

余りの衝撃が走ると人間は呆然とするらしい・・・
が、根っからの「雑さ」が幸いして、詰め直したらリカバリーできた!

ナイス、自分

・・・ということでうっすら見たらそれなりに美味しそう。
じっくり見ると、「なんだこれ?」なニューおせちのご紹介でした。

そして「おせち駅伝」本日スタート!

この時代に食べ物のロスは極力避けたいので、買ったもの、作ったものからアレンジして食べきる、自称「おせち駅伝」が本日2日よりスタートしている!!

第1回目は「ポテサラ」と「カレー」
どっちも家族大喜びだ!

おせちアレンジ2

おせちアレンジ4

おせち料理の作り方は動画やらSNSやらレシピ本やら・・・世にあふれている。
また、きちんと育ったご家庭ならばお母さんから受け継いだレシピもあるだろう(我が家は皆無)

だから私はどっちかっていうと
「おせちを残さず食べきるアレンジレシピ」に活路を見出し、自分のアイデアを伝えていきたい!

noteのサークル会員向けに「おせち駅伝」のレシピ公開していきます。
ご加入すると、過去のレシピや動画もご覧いただけますので、参考にしていただければ幸いです♡
https://note.com/rietta/circle

ではまた!!


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