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【フットケア】 普及啓発の理由 ー家族介護・義兄編ー


それは誰もが耳を疑い、頭が真っ白になった突然の出来事でした。

その出来事の4ヶ月前に家族旅行先で体調を崩し、食中毒と診断を受けていた義兄。

その後、いつまで経っても体調は回復することなく、数ヶ月飲み食いが殆どできない状態で。やっとの思いで仕事に行き定期通院をしても異常なし。明日が定期通院という前夜に救急搬送されました。


宣告。

 医師からの病状説明の日。心細いからという姉に付き添い義兄、姉と同席しました。「全ての検査をできる体力がないので、はっきりとした診断を言うことはできませんが、何箇所かに腫瘍が転移しています。治療ができる状態ではありません。」と。 

義兄がいないところで医師から伝えられたのは「あと1ヶ月位かな」という嘘だと思いたい信じ難い言葉でした。

義兄が退院先に選んだのは、娘と毎日顔を合わせることができ外の風を感じたり庭や空が見える場所が良いということで私の実家を選びました。


身体が思うように動かなくなって分かることがある…

全身に痛みが走り足に手を伸ばすこともできなくなった義兄に、足の爪切りとリフレクソロジーをしたことがありました。その時に「こういう身体になったことで、自分みたいに一人で足の爪切りができない人もいるということを知った。そういう人にとって助かる仕事だよね。」と言ってくれました。


他界する数日前までポータブルトイレに座りたいという想い

 他界する数日前まで寝返り、上半身を起こす動作も激しい痛みが伴い、朦朧としている状態にも関わらずベッド脇でのポータブルトイレでの排泄を希望していました。足の趾(ゆび)は驚くほどの柔軟性があった義兄。支えられながらも立ち上がり、立位を保持してポータブルトイレにて排泄することができていました。

 母と同様に最期までトイレで排泄をしたいという思い。それには立ち上がる動作・立位を保持する力・座る動作といった基本動作が伴っているのです。その動作を担っている身体の部位のひとつが「足」でもあります。



介護保険制度を利用していない方の中にも

・手に力が入らず爪切りが持てない

・膝痛、腰痛、疾病などにて足に手を伸ばす

 ことができない

・視力の低下により足の爪が見えない 


   といった方もいらっしゃいます。


ご家族がいても頼めないという方も存在します。その様な方にも足の爪切りなどのフットケア施術が身近に選択肢のひとつとして選ぶことのできる環境が各地に広まればと願うのです。


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1番のフットケアの仕事の相談者でもあり、フットスター スマイルという店名も闘病生活中に一緒に決めてくれるほど応援してくれる存在だった義兄の足に対する想いを伝えていくことも私の役目だと思い啓蒙啓発をしている理由のひとつになります。




足‥足首から足先までのことを指します。


【お問い合わせ先】

フットスタースマイル

mail  footstarsmile@gmail.com

HP https://www.footstarsmile.shopinfo.jp





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