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おばあさんになる前に叶った

通勤途中、歩道でおじいさんとすれ違う。たまにすれ違うようになって、もう何年目になるだろうか。挨拶をしながらすれ違う。早朝、おじいさんのお腹から出される声を聞くと、しゃきっとする。

白い軍手がはめられたその手には、右手にゴミを挟む為の長い白色のトング、左手にゴミを入れるための袋。おじいさんは、ウォーキングがてらゴミを拾っているのだ。大通りの歩道に落ちるゴミをずーっと掃除して周る。私も年を取ったらおじいさんを見習います!

たーちゃん(犬)が家に来てから、私も散歩に行くようになり、地面を気にして歩くようになった。下に落ちていた何かを食べちゃったことがきっかけ。

草の中に鼻を突っ込んでクンクンするのが大好きだから、草のあるところ、空き地や公園は必ずいくつか周るけれど、残念ながらそこにもゴミは落ちている。

ガラスの破片や、蓋の空いている空き缶が落ちてることもあって、それまで地面を気にしたことがなかったから、とてもびっくりした。子ども達も遊ぶ場所なのに、こんなにゴミが落ちてるなんて。

なので、糞を入れる袋のほかに、ゴミを入れる袋も持って散歩に行くようになった。

かなりフライングだが、どうやらあれが叶ったようだ。すれ違う度に、尊敬の気持ちと共に宣言していたあれが!

なんか自分が笑えた。年寄りになったらいいことをします!だなんて、本当に滑稽な人だ。っていうか、たぶん私は年を重ねてもやらなかったはずだ!

ちんけな自分が本当に可笑しい。目の前にお手本があるのに、いつまでも行動にうつさない私に、神様がたーちゃんを授けてくれたのでしょうか。

なんか色々と面白いなー!これからも、たーちゃんと、子ども達の為に、ゴミ拾うぞー!



最後までお読み頂きありがとうございます。 いとうれしです。