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『私的気まま子育て帖』Parenting note

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夢中だった日々を ゆるめに振り返りつつ 気ままに綴る 子育てあれこれ
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#子育て

『Dear Girl』

いつからか 大人びて笑うことを覚えて いつからか 涙を隠すようになっていく 差しのべた手を 嫌がって ひとり遠くを 歩き出す 迷う小さな その背中 心配ばかりが 募る日々 頬を通る 朝の風 大きく広げて 君の羽 今はここで 見守ろう 誰より強い 眼差しで いつの日か 心に芽生えた希望の種 いつの日か 小さな蕾が開いてく すぐに抱っこをせがんでた 幼いままの 無邪気な瞳 いつも優しさ携えて 笑顔で歩いていてほしい 心を潤す 春の雨 優しく包んで 君の夢 今はここで 信

通称、おねえちゃん

いずれ引越し先に持参できるよう、娘たちが幼いころのDVDを、整理しながら見直していたときのこと。 じっくり見たことなかったなぁ、と言いながら見ていた長女がふと、 「ちゃんと、姉、してたんだ」とつぶやいた。 「姉なんて自覚なく育てられたのにね」と。 ※ 私の姉が中高生の頃、とびっきり派手な反抗期を迎えていた。飛び火が降りかからないように気をつけて過ごしていたある日。姉が、親に叱られて言い放った言葉を今も覚えている。 「お姉ちゃん、お姉ちゃんって、あんた(父母)のお姉ちゃん

あの年『サクラサク』が こなかったから

下の娘が義務教育を終えた春。 ずっしりと重い期間を過ごした。 春には ようやく少し手がかからなくなるね、気持ちが楽になるよ、なんて周りに言われていたのに。 娘に、第一志望校からの合格通知は来なかった。 当初は余裕のあると思われた志望校。 北海道では、上位校の一部に裁量問題なるものが導入された年だった。初めてのことで、どんな問題が出題されるのか分からず手探りの受験。とはいえ条件は皆一緒。 しかしメンタル面で心配の残る娘は、受験が近づくにつれ緊張感が増し力を発揮できず、模試で

放送局員の怪

見つけてしまった。 今日。 ショッピングモールのちょっといい感じのソファっぽいベンチで。 そんなところで?と若干驚きつつも耳ダンボ。 制服を着た女子高生ふたり。聞き取りやすくハリのある大きな声で。 あらいりうるえれおろ…(多分こんな感じ 拙者親方と申すは…(?)なんたらかんたら… あーーはいはい。聞き覚えがあるある。 🎤 娘が女子高生だった頃、お友達が家に遊びに来たときと同じ光景。 部屋からは楽し気に談笑する声。 と、いきなり、大きくはっきりと聞きとれる声が聞こえ

巨大なポスター貼りますか?

我が家はリビングから各々の部屋へ繋がっている。 玄関から真っすぐ自室へ、というルートを作りたくなくて選んだ住処である。 そして、個室のドアは基本閉めない。 自称・開放型住空間 (笑) 我が家は、娘が小学生低学年の時に引越しをして、それを機に、それぞれに個室を与えてしまったので、その頃まだ子離れできてない私が、個室のドアは閉めない、と取り決めをした。 よく言う「何をしてるか分からない」とか、そういう理由も含まれるけれど、個室を与えてしまったらきっとそこが各々の居場所になるか

断捨離魔の哀しみ

娘の高校の三者面談で言われた言葉に衝撃が走ったことがある。 「英語の文法が弱い」 ではなくて、 それに続いた担任の言葉。 「中学時代の問題集があれば、そこからひととおりやってみては」 なんですって? ……。 もちろんありません。 断捨離魔の私。物持ちの悪い私。 こんなところで墓穴を掘ることになるとは。 娘が小学生の頃はこんなにすぐ処分することはなかった。 毎年どのくらいの期間保存しておけばいいのだろうと悩み、次第に前の学年のものを使うことはないと学習し、それを繰

トンボとの遭遇場所って意外と大事

トンボに限らず我が家にとっては、虫全般に言えることかもしれない。 赤トンボの写真を撮りながら 我が家のトンボ事件を思い出していた。 娘が高校生の頃のこと。 以下、当時のブログより抜粋 🍁 静かな秋の夜。 ぎゃ~~~という突然のおたけび(とても悲鳴とは言えぬ声) 長女のこんな声には慣れたもので また飲み物でもこぼしたかな、なんて思いながら立ち上がると 先に部屋から慌てふためき飛び出してきた。 「トンボがいる!!」と。 ええっ~トンボが?何故に? 私、外で飛んで

偉大なるパンダさん

娘がキーホルダーやストラップのついた10センチくらいの小さなぬいぐるみを処分した。 綺麗なものはもらっていただいて、その以外は今までありがとうと感謝してさようなら。 その娘がもういらないかな、と出してきた中にあった少し大きめ、大人の手のひらサイズのパンダさん。 うわーっと思い出がよみがえり、私は捨てられずにコルクボードにかけた。 キミはムリ。しばらく眺めよう。 まだ娘が就学前のこと。 おばあちゃん家までひとりで行かなければならなかったある日、これをお守りがわりにして送り

学校祭の一人歩きは

我が家の周辺地域では、今週土日と来週土日と、この4日間くらいが 高校の学校祭のピークだと思われる。 娘たちは違う高校に通っていたけれど、学校祭の日にちが重なることもあり、午前中に学校祭のはしごをしたものだ。 高校の学校祭って自分の時もそうだったのだろうけれど「THE・青春!」という空気がムンムンしている。 車で15分ほどしか離れていない高校だったので、移動は大変ではなかった。でも、おばちゃんひとりで高校生の中をうろついていると、若さが溢れまくっていて圧倒されまくりだった

難しい【思春期に重なる反抗期の対応】我が家の出来事から

昼休み、思春期の子どもを持つ母達が親子喧嘩について話しているのを、我が家もあったな、と微笑ましく聞いていた。 当事者たちは真剣で、まったく微笑ましくなんてないのだろうけれど。 ちょっと真面目な話をすると、思春期とは11歳頃から17歳頃までの心身ともに子どもから大人への移行の時期のことである。 子どもの体から大人の体への成熟を迎え、ホルモンバランスに変化があったり、精神的にも不安定になりやすい時期。同時に第2反抗期の時期と重なる。第2反抗期は自我の確立期で、親から離れ自立をし

学校健診後の再検査通知に普段の通院・有給は病院のはしごで消えゆく

ちらちらと学校健診の通知を持って受診する人が増えてきた。 学校健診の結果が出始めて再検査の通知が始まる時期。 ※ ※ ※ 我が家でも小学校高学年頃から2人して毎年毎年通知をもらってきていた。 ひっかかるのは眼科健診。 学校健診で1番の恐怖がこれだった。 いったいどこまで視力って下がれるんだ?と疑問になるくらい。 そして春先はアレルギー性鼻炎が出始めるのと、歯科矯正にも通っていたため娘と病院とは本当に切りたくても切れないお付き合いなのだった。 中学、高校となると帰

中学以後の入学式は動画から写真へめっきりラフへ

前回書いた初めての小学校の入学式のときとは違い、中学校の入学式はそれほど大きな緊張もなく参加した。 気持ちがラフになっているのはあらゆるところに表れる。 服装はパンツスーツになった。(普段ほとんどスカートを着ないのでパンツのほうが断然楽) おしゃれする気合いがすでに入っていない。 もちろん春コートに冬ブーツ。 一方、娘は制服に身を包み、少し大人びて見え、「ああ、成長したな」と感慨深い思いに耽る。 相変わらず、うるっときたりして。気持ちは変わっても涙腺のユルさは変わらない私

席選びで決まった入学式の思い出

入学式とはいえ、まだ雪の残る北海道の4月初旬。 普段の通勤なら春コートだけれど足元はショートブーツだったり、アスファルトは見えてるけれど寒すぎてその逆もあったりと、ちぐはぐなことになりがちな雪国の4月。 でも、さすがに入学式だもの。 キチンとしたほうがいいかな、と。 スーツだしね、と。 服装も悩みつつ、スーツ用の春コートにパンプスを履いて出掛けた親として初めての入学式。 学校に着くまでに雪解け水がストッキングに跳ね、若干足も濡れて失敗だったかなと周りを見ると、冬靴と春靴

育児ストレスを溜めないためのイライラ解消のコツとその医学的根拠

前回、親の不安やイライラはどのように伝わるのかを書きながら、 もうひとつ書いておこうと思った。 余談だが、 専門的な記事は、他のサイトで一文字○円、△千文字以上、という契約で記事を書くので、ここではのんびり日々思ったことなどを書いていきたいのだが、書こうと思ってしまうのは やはり職業病だろうか、でもここでは定型も文字数もないので、思うがままに書こうと思う。 ※ いくら我が子が可愛くても、子育てしていると思い通りにいかないことが多く、日々のストレスを感じること、ついイライ