見出し画像

中学以後の入学式は動画から写真へめっきりラフへ

前回書いた初めての小学校の入学式のときとは違い、中学校の入学式はそれほど大きな緊張もなく参加した。
気持ちがラフになっているのはあらゆるところに表れる。
服装はパンツスーツになった。(普段ほとんどスカートを着ないのでパンツのほうが断然楽)

おしゃれする気合いがすでに入っていない。
もちろん春コートに冬ブーツ。

一方、娘は制服に身を包み、少し大人びて見え、「ああ、成長したな」と感慨深い思いに耽る。
相変わらず、うるっときたりして。気持ちは変わっても涙腺のユルさは変わらない私。

中学校は登校も親と子は別々で、親は学校へ着くと教室ではなく控室で待たされ、子どもとの接点はほとんどない。
式のあと教室で先生の挨拶を聞く程度。

小学校の時は新2年生が歓迎の挨拶をするために途中ステージへ入場はしたけれど、在校生が体育館に着席することはなかった。

中学校は在校生も出席するため、体育館への入場は、在校生、親、そして新入生の入場、となるがけれど在校生が入り終わるまで親は体育館には入れない。

そのための控室なのだろうが「案内の放送があるまで控室でお待ちください。体育館前で並ぶのはお止めください」と貼り紙がされていた。更に先生に注意をされている人もいたが、聞こえぬふりでいい席をゲットするために体育館前に並んでいる人が多数いた。

絶対に我が子をいい位置で撮るぞという意気込みのあるお母さんたち。
私は素通りして控え室で同じように待っているお母さんとお話をして待った。意気込みがなかったので……。
情熱が薄らいでいたことは認める。
でも、1学年8クラスある生徒数の多い学校だったため、「自分の子がどこにいるのか全然わからない」という情報を先輩ママから仕入れていたのと、小学校の入学式のときに数秒しか娘を撮れなかった苦い思い出も手伝い、私はビデオすら持ってきていなかった。
あの頃はまだガラケーで動画は撮れない時代だったのにも関わらず。
そう、すぐ泣くくせに意外と冷めてるだめ母なのだ。

成長とともに、普段からめっきりビデオを撮る機会も減っていたし卒業式は一人一人に卒業証書授与という大役があるが、入学式は席に着いてしまったら運よく見えたとして後頭部だし。後頭部だけのためにビデオはいらない、と、だめ母は判断した。加えて小学校のトラウマもあるとは思う。

ただ「入学式」の看板前での記念の1枚は撮りたいと思いカメラは持っていった。けれど登校は別々なのでチャンスは帰るときのみ。

娘は友達と話し込んでなかなか出てこず。
そして親の考えることは皆同じで「入学式」看板の前に順番待ちの行列が

「入学式」の看板、生徒数に合わせて3つくらいあってもいいのでは、と思ったりして。

娘が話し終わり、看板横で順番を根気強く待ち、ようやく順番がきても、次の人に急かされているようで少し慌てながらも、ようやく念願の1枚をとったのだった。

成長とともにビデオを見返すよりは写真を見ることが圧倒的に多い私。
飾ったりもできるし。
数秒の後頭部メインの動画よりは記念の1枚が今では良かったと思っている。

以後、高校、大学ともに写真ですませている。
スマホになってから動画も撮ってみたことがあるが、豆粒みたいなブレブレの横顔で上手く撮れていず、娘に「なにそれ」と言われその日のうちに消去した経験あり。

しかし大学なんて大人数すぎて看板前の一枚のショットのために、LINEで娘と待ち合わせをしないと会えないほど会場はごった返しており、やっと看板前に来ても順番待ちで、撮影するにはやはり根気が必要なのだった。

あの看板、やはり3枚くらいあるといいと思う(笑)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?