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育児ストレスを溜めないためのイライラ解消のコツとその医学的根拠


前回、親の不安やイライラはどのように伝わるのかを書きながら、
もうひとつ書いておこうと思った。

余談だが、
専門的な記事は、他のサイトで一文字○円、△千文字以上、という契約で記事を書くので、ここではのんびり日々思ったことなどを書いていきたいのだが、書こうと思ってしまうのは やはり職業病だろうか、でもここでは定型も文字数もないので、思うがままに書こうと思う。

いくら我が子が可愛くても、子育てしていると思い通りにいかないことが多く、日々のストレスを感じること、ついイライラしてしまうことはむしろ自然のことと言える。

そのストレス、上手く発散できているだろうか?

子育てに関するストレスを育児ストレスという。
発散できている人は大丈夫だが、どんどんと蓄積されると育児ノイローゼになる可能性があるので、我慢や放置は禁物。

仕事をしながら育児と家事をしていて自分の時間がなくて発散できていない、専業主婦で24時間子どもと向き合っていて孤軍奮闘している、どんな状況でも育児ストレスは溜まってしまう。

そして、そのイライラは確実に子どもへと伝わっている。

参考:
 子どもが泣き止まない・親の不安やイライラはどのように伝わるのか


自分と子どもの心と体を守るためにも、
ため込まずにストレス解消してほしい。

医学的観点からお勧めするのは次の2つ

▼誰かに話す!
そんなこと、と思われるかもしれないけれど、簡単に出来るのは愚痴でもいいから人に話を聞いてもらうこと。
「話すだけで楽になった」と思う経験をしたことがある人も多いだろう。

実は「話す」という行為だけで悩みの半分ほどは解決することがある。
心理学的にもカタルシス効果(心の浄化作用)といって、不安やイライラなどの感情を表現することで楽に感じることができるのだ。

大切なのは話を聞いてくれる人を探すこと。
優しい夫や祖父母でもいいが、協力的ではない身内だと「そんなことくらい」と言われることもあり苦痛が増すことがあるので、同じ育児中の同僚やママ友などがいい場合もある。
ただ、そういう話を嫌がる人がいることも忘れずに。気の合う人を選ぼう。

適当な人が思いつかないときには、保健センターや小児科などの子どもの健診時に相談してもかまわないし、自治体の電話相談など専門家へ話を聞いてもらうことも出来る。

欧米などでは同じ境遇の人が集まって話をする集会があったりするが、残念ながら日本ではあまり聞いたことがない。
しかし、それだけ「話す」ということが大切であることは確かだ。

ふたつめは

▼泣く!
生理的には笑うより泣いた方がよりストレス解消に効果がある。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は活動や緊張時に、副交感神経は休息時に働く。

笑うと交換神経が優位に立ち、泣くと副交感神経が優位に立つためリラックス効果があるのだ。

友達と話をしてたくさん笑って発散するのも、もちろんストレス解消に効果はある。でも映画やドラマ、本など、感動的なストーリーを見聞きして人目を気にせず思いっきり泣いたり、子育てに頑張っている自分自身を見つめなおして泣いたり、どうして言うこと聞いてくれないのよ、と悲しくて泣いたり、理由は何でもいい。
「泣く」ということで感情を解放できる。気分が晴れるのだ。

私は、出産後年々涙もろくなって感動するドラマや映画だと、すぐに泣けるのだが、娘が寝入ったあとに我慢せずにおいおいと涙を流したあとはすっきりしていることがある。
たまには思いっきり泣いてみることをお勧めする。

以上2つ。
育児ストレスに限らず、ストレス全般に効果的。

あとは、当たり前のことだが、自分を解放するために、時間と物事の捉え方について。人によっては可能なことを付け足しておきます。

▼自分の時間を確保する!
自分に使う時間を作ろう。
子どもが寝た後の30分でもいい、休みの日に夫や祖父母に預ける時間を定期的に持ってもいい、周りの大人を大いに巻き込んで。
その時間は子育てを忘れて何かに没頭できることに使うのが望ましい。
ただ、時間を確保することは、環境によって難しい時も当然あり、なかなか皆に当てはめられない。
私の場合は、子どもが寝た後にドラマや映画を見たり本を読んだりすることがあったけれど、子どもが小さいうちは眠気が勝って時間的にはほとんど確保できなかった。
また、小さい頃は預けているのも心配で、出かけても早く帰りたくて楽しめなかったこともある。ストレスがあっても結局我が子が大好きなのだ。

▼楽観主義者に!
最後は考え方を楽観的にする、ということ。
ストレスの要因として、分かっていても他の子と比べていたり、きちんと育てなければ、という無意識化の母親としての思いが存在していないだろうか。

他の子と比べて遅れている、これでいいのか心配、なんて考えは捨てよう。
子育てに普通や正解はない。

言うことを聞かない子どもに対して、言うとおりにさせたいとイライラしてしまうと逆効果。可愛い我が子だって言うことを聞かないこともあるさ、と開き直りも時には自分を楽にする。
だからってすぐに我が儘に育つわけではない。と思う。

頑張って、一生懸命に何でもしようとしても、子どもは思うようにはならないのだから、「ま、いいか」と楽に考えて、気持ちにゆとりを持つよう心がける。
この楽観的な考え方にシフトすることは、イライラした時には効果があった。「イヤ!」と言われても、危険に繋がることでないときには、まあいいかで過ごすことで私もなんとか自分の心の平和を保っていた。
ただ、考え方をシフトすることは簡単なことではない。

育児ストレスを解消するには、育児負担を軽減することが第1で、可能であれば、育児や家事の分担をできることが理想だが、なかなか簡単にできない環境の人もいる。
私の場合はシングルでフルタイム勤務だったのでよくわかる。

子どもにイライラをぶつけることが増えてきたときは要注意。でも、そこに気付ける自分がいるなら大丈夫。
話すなり泣くなり、自分なりの解消法を見つけて、自分と子どもの心と体を守れますように。


▼こちらの記事も参考までに



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