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巨大なポスター貼りますか?

我が家はリビングから各々の部屋へ繋がっている。
玄関から真っすぐ自室へ、というルートを作りたくなくて選んだ住処である。
そして、個室のドアは基本閉めない。
自称・開放型住空間 (笑)

我が家は、娘が小学生低学年の時に引越しをして、それを機に、それぞれに個室を与えてしまったので、その頃まだ子離れできてない私が、個室のドアは閉めない、と取り決めをした。

よく言う「何をしてるか分からない」とか、そういう理由も含まれるけれど、個室を与えてしまったらきっとそこが各々の居場所になるかもしれない。せめてお互いの気配が感じられるようにしたいという思いから決めたもの。

それまでは娘も小さかったのでリビングに3人で過ごすことがほとんどだったし、リビング以外の部屋も開け放ち、個室ではなく3人で寝るための部屋と遊ぶための部屋に分けていた。
引越し後も、その習慣のまま、幼い我が子は従順にドアを開け放ち、成人した今もその習慣は続いている。

今となっては気配がどうのとか寂しくもなければ、たまに娘が旅行などで家にいないとラッキーとさえ思うほど子離れはしているのだが。
それでも、ピシッとドアが閉まっているよりは開いているほうが、お互いの気配を感じられるし、風通しもいいし、室内が広く感じられるし、まあ悪くない。

で、ポスターだ。(前置き長すぎですね)

長女は好きなタレントさんのポスターを貼る。
しかも大きい。

私には部屋にポスターを貼るという習慣が小さな頃から、ない。
どちらかというと、どんなに好きなタレントさんでも、写真やポストカードくらいならまだしも、等身大ポスターとか巨大な顔のポスターとかを部屋に貼るのは苦手だった。

まあ、それは好みの問題だし、娘がどんな部屋を作ろうとそこに口だすつもりはない。好きな自分の空間を作ればいいと思っている。そうして20年も過ごしてきた。

最近までは部屋の片面に大きなコルクボードがあるので(いろいろ貼り付けたい娘のために買った)そこにいろいろ貼りつけていた。
それはリビングからは眼に入らない壁で、夜にそれぞれの部屋のカーテン閉めるのは大抵私の役目なので、時々変わっているポスターを「ふーん」と見ていた。

しかし、何を血迷ったのか、数日前にリビングから娘の部屋をふと見ると、
ドドーン!と眼に入る壁にポスターが貼られていた。

まあ自分の部屋だから、何をどこに貼ろうと自由だ。
口だしはしない。
しないけれど、視界の片隅に入るたびに驚いてしまうのだ。

「うわっ、誰かいる!」と。

まあ、毎日見るうちにきっと慣れるはずだ。
そうだよね。
たぶん。
慣れるはず。
慣れなくては。
慣れてみせる。

でも、ふと疑問がわいてくる。
貼っている当人は、夜、目覚めたときとかに驚くことってないのかしら。


📝追記
これを投稿した数分後に娘が帰宅したので聞いてみた。
「あー、夜みたら、見慣れない場所なのと背景が黒いから顔が浮いて見えてびっくりした」
なんだ、驚いてるんかい!

ということは、単に慣れない場所というだけなんだな。結局。



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