5期DX人材育成講座 卒業制作発表会
7月30日(土曜日)にDX人材育成講座の卒業制作発表会を開催しました。
このDX人材育成講座は、八代市役所とトヨタ自動車九州の方々が中心になって行われている講座で、単純に「DXとはなにか?」という事を学ぶだけでなく、自分達の組織を、自分達で、自分達の知見を活かし、改革改善する為の基本と技術が学べる講座になっています。
今回で5回目になりますが、これまでの受講を受けられた方々によって、自分達で見つけた課題を自分達で解決する仕組みとアプリを実際に業務に採用してDX化を進められています。
卒業制作発表は9チームにわかれて行われました。
1チーム目「防災コマンダー」
災害が起きた時、避難所の開設は自治体職員によって行われています。連絡系統はできていますが、当人が被災している可能性がある想定がない事もあり、まずは本人の安否確認が確実に短時間でみんなに共有できたり、新人職員でも次の動きが迅速にできるというアプリです。
これまで見落としていた事も含め丁寧に設計されていました。
2チーム目「災害調査報告書アプリ」
アプリによって簡単にExcelに状況報告や写真が落とし込める機能がしっかり設計されているものでした。
災害時はみんなが疲弊している中で、こうした報告書に手間をかけず、これまで以上に的確に簡単に、みんなに共有できるアプリがあるのは、みんなが望み必要とされるものだと感じました。
3チーム目「よかとこあるけん」
ローカルな情報を誰もが簡単に提供したり、そこから情報を得たりする事ができるアプリで、これまでの大手の情報サイトとの差別化がしっかり示されたサイトの提案でした。
今求められているのは「地元の人しか知らない情報」です。
それが地元の良さの掘り起こしにもなり、また観光の大事な資産にもなり得るのを感じました。
4チーム目「八代ファミリーサポートアプリ」
子育て中の親は仕事も忙しい年代でもある中で、少しでも自分が学んだり余裕を作るためにも、現在あるサービスを上手く利用しようという事から、ファミリーサポートセンターを利用しやすくするアプリ。
新しいものばかりでなく、既存のサービスを上手く取り入れるってすごく大切でいいと思いました。
5チーム目「歩こう!サプリ」
日々、健康であることは、仕事へのモチベーションにも繋がるのではないかという思想から生まれたこのアプリ。
こうしたアプリは沢山ある中で、それとの差別化を意識した作りに注力されていました。美しい画像などでやる気を引き出す。
確かに健康である事は、生活や仕事に深く関係します。
6チーム目「もったいないん」
社内で使わなくなった備品を明確にし、それをこのアプリで社内共有する事で必要とする部署で使ってもらえるようにする。棚卸しにもなり、無駄をなくす事にも貢献できる。
組織内でモノを見える化するのって大切だなと感じました。
7チーム目「保護犬とペットを探す人とのマッチングアプリ」
保護犬や保護猫をこれまでよりわかりやすく探している人に見つけてもらえるように設計されたアプリ。
今は保健所やボランディアのイベントなどでのマッチングが多く、探している人に届きにくい問題を、アプリをイベントなどの相乗りできる機能も持たせて見つけやすくしたり、Instagramのような画面で犬や猫の紹介がすぐにわかりやすく工夫されていました。
8チーム目「ようぼーや(YO!BOYA)」
共にまちを創る「共創」の社会を目指すアプリ。
街に対する要望を誰もが簡単に投稿できる仕組みと、それに賛同する人は「いいね」機能もついている。また行政はそれに対しての答えと進捗などを提示できる。これには多くの問題も含むので、乗り越えなければならない改善も多くあるとは思うが、本来『スマートシティ』とは住民が自ら考え参画していくものであるので、こうした挑戦に恐れず挑むのはすごくいい!
このチームには八代にある「熊本高専」の学生さんもいました。若い人のこうした意欲を大人は大切に育てていかねばと強く思いました。
9チーム目「道路異常通報システム」
昨今の異常気象や、インフラの老朽化の中で、道路の異常が多くなっているそうです。危険が伴うこうした道路の異常には迅速に対応する必要があるのですが、現在では電話での通報が多く、山間部などではその位置を示すものがなく位置特定にも苦労がある中で、このアプリはとても期待できるものでした。ある役場の上席の方からは「ぜひこのアプリを作り上げて使わせて欲しい」とのご意見もあるほど、とても求められているサービス。
9チーム、どのサービスも素晴らしく審査された中村八代市長はじめ副市長、氷川町、芦北町、トヨタ自動車九州の代表のみなさまも優劣をつけるのがとても難しかったと思います。
その中でもみなさんの困りごとを的確に解決でき、すぐにでも活用したい「防災コマンダー」が優勝チームとして選ばれました。そして今回のGarrway賞は「もったいないん」でした。
どれもすぐにでも使いたい素晴らしい内容のアプリ開発を作られただけでなく、短い開発期間にもかかわらず、ユーザーインタビューをされ、何度か手直しをする「アジャイル開発」をしっかりされていました。
DXは、大規模な基幹システムを入れるとか、難しい開発をやらなければならないなどよりも、これまで「当たり前」と思っていた既成概念の見直しや、そこから現場の知見を活かし、自分達でアジャイルに改善活動を続ける事が重要です。
その為には、人材育成がとても大切なポイントになってきます。
八代市役所は、すでに100名近い職員の方々がこの講座を受講され、庁内ですでに自分達で開発されたアプリを活用したり、意識改革が進んでおり、大手企業のDX担当セールスの方からも「自分達が教えていただく事も多い」とまで言われています。
現場で実際やっているのは、机上の理論よりすごい事です。
多くの行政や企業の方からも興味をもっていただいています。
DX人材育成講座は、今回、6月中旬から始まり、週3回、3時間、昼コース14:00~17:00(月・水・金)と夜コース19:00~22:00(火・木・土(土曜日だけ13:00~16:00))で、仕事中、もしくは終了後に受ける2コースをご準備しました。
内容はUi・UXデザイン、Webとデータ、アジャイル開発、ビジュアルデザイン、グロースハックなどを学んでいただき、最後の2週間は、昼コース夜コース混ぜ合わせの3〜4名のグループにわかれて、今回の卒業制作発表会の制作に取り組んでいただきました。
今回の発表会では、午前中に全チームの発表をしていただき、午後から選ばれた5チーム(今回同点で6チームになりました)が優勝を目指し発表されました。
午後からの6チームの発表をYouTubeからご覧いただけます。
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