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眠れない日の処方箋

こんにちは。
あーゆるNurseのRieです。

この記事は音声配信『Soothing Radio』と連動しています。
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みなさんいかがお過ごしですか?
少しハードな1週間を終えて、今日は朝8時からアメリカに住む先生からアーユルヴェーダの勉強、そして留学に関することをやりとりしてました。
今日はパンチャカルマについての話を聞いていたのですが、ラクタモークシャという治療の時にヒルを使うのですが、ヒルって賢くて汚い血しか吸わないんですって。だから、アーマが溜まりすぎている場合、治療に使ったヒルが死んじゃうらしいです。
ヒルが死なないように昼のアフターケアもするんだよ、と教えてもらっていました。
ヒルが死ぬくらい体に毒素が溜まっていると聞くと、自分の体は今毒素はどれくらい溜まっているのか、なんて思っていました。

アーユルヴェーダのパンチャカルマの話をすると、これは最大のデトックス治療になります。医師の指示のもと行われます。
体に溜まった毒素や増大しすぎたドーシャをデトックスして本来の自分の体質に限りなく整えていくことです。
病気になるということは、アーユルヴェーダでいうドーシャの乱れが蓄積したことや、アーマ(毒素や未消化物)が蓄積したことになります。

病気の手前の不調なんかも、こういう考え方になります。
なので、アーユルヴェーダでは
ドーシャの乱れを整えていくこと
毒素をためないこと が基本になります。
そのための、生活習慣や、消化力、代謝力を整える方法を実践していきます。

心にも毒素が溜まるので、体も心もどちらもケアして、
毒素がツルッと綺麗になった状態が本当の自分らしい状態だと言えます。
しかし、生きているといろんなことに影響されるので、毒素や乱れをゼロにすることは難しいと思います。できるだけためない生活、溜まりにくい身体にしていくことがいいです♪


不眠の処方箋

最近、眠れないご相談があったので今日は不眠に関するお話をしていきたいと思います

1、不眠の経験

私も不眠だったことがあります。
4年前まですごく不眠でした。中学生くらいのころからとにかく寝つきが悪くて、布団に入ってもすぐに眠れるということがなかったです。眠りにくいのが普通という感覚で生きていました。生活がハードになる看護学生の頃もさらに不眠でした。遅くまで起きていて、布団に入っても2〜3時間起きているのが普通。

看護師になってからはさらにひどくなって、不規則な生活、緊張感、ストレスで不眠でした。眠りにくいのが普通だったので、眠剤を飲もうとは思わず、そのまま生活を続けていました。
いよいよ体調を崩し始める前、看護師6年目くらいの時はとてもひどくて、ストレスのあまり寝付けず、22時ごろに布団に入って、全然眠れなくて、朝方に1時間くらい眠れて、すぎに起きて日勤にいくこともありました。

あのころは辛かったなぁ。
眠れないし、疲労は取れないし、勤務はハードだし、もう精神的にも肉体的にも限界でしたね。その頃に眠剤を飲んだこともあったけど、効かなかった。

今思えば根本的な原因が解決できていないのに、眠剤で誤魔化せなかったんですね。
そして、眠剤で眠ってもあまりスッキリしません。

これはいろんな患者さんからも聞きますが、眠剤で眠ってもまた目が覚めてしまう。巡視の時は寝息を立てて眠っているように見えても、本人の熟眠感はないことが多かったです。



2、不眠の原因

不眠の原因いついて、あの頃の体験や経験から考察することと、アーユルヴェーダの目線からの考察どちらもお話していきます。

・精神的なストレスの蓄積

子供の頃からの不眠。精神的に思い詰めたり、考え事をする癖が強かったです。その日あったこと、嫌だったこと、気になることをモヤモヤ考えて眠れません。

緊張感や不安感、苛立ちもまた心にもやもやと残って眠りにつきません。
体が疲れていても、交感神経優位な感じで全然眠れないんですよね。そして、ストレス源は解決されることなくずっとあるわけですから、毎日そのことを考えて思い詰めて、眠れません。



・体の不調

ハードに仕事をしていると、家と職場の往復になります。習い事をした時もあったけど、もう余裕がなくて続けれなかったり。仕事の体の疲れと、スッキリ運動した後の体の疲れは種類が違うんですね。運動不足、体のむくみ、肩こりなんかも不眠の原因だったと思います。
病気で治療中の場合などもそうだと思います。体の不調が睡眠の妨げになることも多いと思います。

・不規則な生活リズム

日勤:7時半に出勤して20時まで残業。12時間以上は病院で過ごします。
準夜:15時30分に出勤して23時から0時近くまでいます。
深夜:21時半に出勤して朝の10時まで。

このリズムでずっと働き続けます。終わりのない不規則な仕事。不眠。上手に休息が取れれば続けられるでしょうが、私の場合あの頃はそれができなくてとてもしんどかったです。
夜勤明け爆睡してしまって、夜になる。次の日が日勤だったりすると、もう睡眠がおかしくなります。
生活が不規則な人って、不規則なりにリズムがあるといいんですけど、看護師のサイクルは夜と朝が繰り返されるので、もうついていけないんですよね。

眠る環境

不眠だった頃、私の寝室は、道路沿いで騒音の多い場所。近所には送電線や川があって土地的にもあまり良くなかった。病院の近くに住んでいて、救急車の音がすごい。大阪は夜も車の通りがおおいので、常に外の音がうるさい環境でした。
(その後、石垣島に引っ越してから、嘘のように不眠が解消されてそこで私の不眠症は治りました。)

入院中の患者さんの不眠は、精神的なストレスや体の苦痛に加えて、病院という環境が不眠になっていることが大きいと思います…


アーユルヴェーダ目線で考えると

・体の毒素の蓄積
食事の量や質感が体に合っていなくて、未消化物やドーシャの乱れがある。
血管や腸管など管に汚れが溜まっていて巡りが悪い。
代謝が落ちている、消化力が落ちている。

・心の毒素の蓄積
心の中にトラウマや不要な感情、こだわり、執着、判断のしすぎなど、自分の思考の癖で自分を苦しめている状態。


・ドーシャの乱れ
働く環境、食事、生活習慣などからドーシャの乱れが蓄積している
特にヴァータ、ピタの乱れは不眠に影響しやすい。

・精神の性質の乱れ(ラジャスすぎる、心の動きが大きすぎる)
眠っている心はタマスの状態になります。
動きが止まっている、沈んでいる状態。眠る時にうまく心を鎮められないと、不眠につながります。



3、アーユルヴェーダ的な処方

・体の毒素をためない、消化力を上げる

・体を温めること(冷えに注意)、白湯を飲む、ハーブティを飲む
温かい性質の食事をとる、スパイスを使う、お風呂、温泉に浸かる、服装の工夫など

・マッサージをすること
ヴァータの乱れの時はセサミオイルを。ピタの乱れの時はココナッツオイルでボディマッサージをする。眠る前に足の裏をマッサージするのもおすすめ

・適度な運動、発汗すること
皮膚からもアーマが排出されます。適度は運動は体を強く、環境や精神面のストレスにも強くなると言われてます。(体と心はつながっている)

特にヨガのアーサナは体のさまざまな部分を伸ばしたり縮めたり、鍛えることによって肉体的な体、霊的な体、心にもアプローチできます。

呼吸法も取り入れられるので、エネルギー的に整えることも可能。


・精神へのアプローチ

心の性質(動きが静まらないこと、バランスが偏っていること)のバランスを取ります。はじめは少ししんどいかもしれませんが、自分の内側をしっかり観察します。客観的に自分を見ます。(このためにも瞑想はすごくおすすめ。)

自分の陥りやすいパターンや、ずっと忘れられない出来事、自分に下している判断、決めつけなど。

自分の中の明るい部分も、暗い部分もどっちも受け入れます。
どっちも持っているのが人間。
心を持って生きている以上仕方ないです。

私にも自分の心のパターンとして嫌いな部分がありますが、これが自分だと受け入れました。でき限り、良い状態に持っていきたいと思うけど、光があるからこそ闇があるように、どっちも知って、どっちも受け入れて、不要なものは流していきます。

デトックス。

リラックスできる方法を知る。ありがちな表現かもしれませんが、自分の癒されること、リラックスできる方法を自分自身が知っていることはとても大きいです。

自分自身の内側から感じる幸せ、幸福感や満足感 を得られる瞬間は何かを知る。長い目で見てもこの感覚が心身の安定のためにとても大切になります。


時にはプロの手を借りることもおすすめ。
東エマさんの誘導催眠の動画はすごくおすすめです。
声かけによってすごくリラックスできます。

自分を見つめたり、そんな余裕がないときは、まずはセラピストさんの声かけで心を鎮めていくのもとても有効だと思います。


全部自分が選んでいる。

体の不調、心の不調を自分自身で認識する。
今の食事、生活スタイル、環境も、全て自分の思考で選んでいます。
だからこそ、「不要だ」と気づいたことは手放せます。

まずは自分自身を知って、とらわれている思考から離れてみること、手放してみること。

そうしていくと、体が本当に求めていることに気づいたり、選んだりしていくうちに、体や心が整ってくると思います。

そして、体や心にいい食事や、良いケアを知って、いろんな方面から自分を大切にケアしていけると不眠の改善になると思います。


最後に

私はここ数年、不眠とは無縁になりました。
びっくりするほど寝つきが良いです。眠れるってとても楽なんですよね。
この歳になってからやっと知りました。

今回ご紹介した不眠へのアプローチはごく一部になりますが、どこか共感していただいたり、取り入れていただけることがあればいいなと思います。

講座の中では、それぞれに関してもう少し掘り下げてお伝えしています。ご興味のある方はホームページをご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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