マガジンのカバー画像

イタリアが呼んでいる

4
イタリア珍道中で出会った思い出達
運営しているクリエイター

#イタリア

Dei Bambini Non Si Sa Niente -おとなは知らない-

Dei Bambini Non Si Sa Niente -おとなは知らない-

イタリアの若手女性作家、シモーナ•ヴィンチの処女作であるこの小説。

(2001年に出版されたので今はもう若手ではなくなってしまっているけれども)

大人の雑誌にあったポルノ写真を見よう見まねで真似した4人の子供達の秘密の遊びの先にある衝撃の結末。

冒頭でシモーナ本人が語っているように、この物語はフィクションであり、ノンフィクションでもおかしくないくらい私達の日常で起こりうる内容。

性の問題を

もっとみる
妻達よ(母達よ)、大志を抱け

妻達よ(母達よ)、大志を抱け

ローマ滞在中、毎朝ヨランダと取る朝食の時間が私はとても居心地が良く好きな時間だった。

ヨランダの飼うチワワの夫婦がいちゃついたり、喧嘩したりするのを横目に、私達はどうでもいいことからくだらないこと、たまに深い人生の話まで小一時間毎朝話した。

前にも書いたが、ヨランダはスコットランド出身のイギリス人で、若干20歳でスコットランドからロンドンへ、ロンドンからローマへヒッチハイクして来たかなりのツワ

もっとみる
いつまでも100%オンナな女達

いつまでも100%オンナな女達

イタリアに来て思うのは、女はオンナとしていつまでもセクシーでありつづけるということ。

たとえ歳をとっていても、お化粧を諦めないし、美味しいものはどんなにカロリーが高くても食べ、それによって体が少しくらい大きくなったって、体のラインを見せた服で着飾ってみせ、白髪が増えればシルバーに染めたり、白髪に合うとっても鮮やかな色のストールをまとったりする。

彼女達は常に自由で常にオンナである事を忘れない。

もっとみる
Italian Job

Italian Job

ローマでの滞在はヒップなカルチャーエリアPigneto(ピニェト)エリアのとあるアパート。バスでテルミニから約20分くらいのちょっと東京で言うと荒川区とかそんな感じ。

夜になるとドラッグにはまる若者達が近所のカフェで大騒ぎをするので、とってもうるさい。

深夜に外に出るのはやめておこう。その夜ベッドに横たわりながら確信した。

ドラッグ中毒集団の騒ぐ声でなかなか寝付けなかった私を、今度は翌朝ガリ

もっとみる