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私の見た世界 - 6

その① こわばる身体


初回セッションの録音を取り忘れていたこともあって、備忘録のためにまとめておこうと書き始めたのですが、気づけばもう6回。今から1年半ほど前のことなのに、なんだか5年くらい前のことのような気がします。

それだけ、ここ1年少しの間の変化があわただしかったのだろうな、と。

さて本題。5つ目に見た前世についてです。

午前中のカウンセリングのスッキリ感が半端なく、すでに悩みが解決した気になっていたこともあり、この日はいろいろ見せてくれる流れだったのでしょう。

「今、見る必要のある前世を」

と誘導してもらいました。

ぼんやり見えてきたのは、黄土色の世界。砂埃が舞う乾いた環境でした。

よくよく見ると男性がたくさんいます。みんな同じ、くすんだ緑っぽい上下服を着ていて、胸や首、肩の周りに小さな赤い国旗のようなものがついています。

あ、中国だ。軍人さんだ、と感じました。

私はその軍人さんたちの基地に出入りする配達作業員の男性でした。その時は17歳くらい。「手紙や服、食べ物などの物資を届けている」と、先生のメモにはありました。
要領がよかったのでしょう、軍人さんたちからはかわいがられているようでした。

次第にあれこれ頼まれるようになり、物資の中に本当は入れてはいけないものを忍ばせるようになったり、単なるお遣い役から、スパイのようなことまでやることになります。

お駄賃もはずんでもらえるし、一緒に住んでいる両親や祖父母(ここでも現世の祖父母だと思いました)、弟に少しでも楽な生活を…という気持ちがあったようでした。もちろん、スパイのような動きをしていることは誰にも知られてはいけません。

特に祖父は「コツコツ働いてまじめに生きる」ことを大事にしていました。ですから、当然、後ろめたさも感じつつ「いつかやめるから」と軽い気持ちでいましたが、だんだんとその世界に染まっていってしまいました。おそらく、祖父は私が良からぬことに手を染めているのを見抜いていたのだと感じました。

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そして23歳の頃、スパイをしていた相手国に捕まってしまいます。イギリス軍だと感じました。

バレた!

そのときの焦りや、うすうす「こうなる日が来ると思っていた」という若干のあきらめと、同時に思い浮かぶ祖父母の顔…それらがないまぜになって、とっても体が熱くなりました。

逃げ出したいのに逃げられない…でも意識のどこかにある観念した気持ち。それ以上は感覚を言葉にできませんでしたが、とてつもないリアルさに圧倒されました。

「次の重要な場面に行きましょう」

その誘導に従って出てきたのは、英語を流暢に話している場面。
周りの人は薄暗い緑の軍服ではなく、ベージュっぽい軍服を着ている人たちばかりです。

捕まった私は徹底的に締め上げられ、訓練され、二重スパイのようなことをやっていました。家族がどうなってもいいのかと脅され、引き受けないと自分も家族も命が危なかったようです。

おそらく、その場面をリアルに思い出すこともできるのでしょうが、私の動揺も激しかったのか、あえてそこを見ることはしませんでした。今考えると見なくてよかったのかも、と思います。

こうして、しばらくは祖国への裏切り行為を恥じ、自分を責めながらも、家族を守るためという大義名分もあって、中国とイギリス双方の間で工作員のような活動をしていました。

ひと時も心が休まることはなく、常に誰かに見られている感じと、いつか追われるのではという不安で日々を過ごしていました。

ぐっと体に力が入り、全身の筋肉、特に肩や首のまわりがだんだん固く、こわばってきたのを覚えています。


…長くなってしまったので、今回はここまで。今でもリアルに感覚や色彩が思い浮かびます。


また続きを書きます。


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