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私の見た世界

衝動


前世やヒプノセラピーに関心をお持ちの方なら、多くがブライアン・ワイス博士の本は読んだことがあるだろうと思います。

私も15年ほど前にこの本を手にしたとき、やっとここまで書いてくれる人が!と、しばらく興奮が収まらなかったのを覚えています。
そして、喜び勇んで次々と著者の本を読破しました。

ワイス博士の本を読み終えた後も飯田史彦さんのシリーズやセルフ・ヒプノができる本、ミルトン・エリクソンの催眠療法まで、さまざまに読み漁りました。

自分の前世が見てみたい、セッションを受けてみたいという気持ちはある反面、そこまで深刻な悩みがあるわけでもないし(深刻な問題がないと受けちゃいけないと思っていた)、当時はまだセラピストさんもあまり多くなく、料金もお高めだったので、いつかのために取っておこう、それまでセルフ・ヒプノのCDでも聞いて、自分で前世が見れたらめっけもんだし~♪などと考えていました。

そんなノリでしたので、CDだけでうまく見れるなんてこともなく。
そのうちほかのことに興味が出てきたりして、あまり思い出すこともなくなっていました。


それから十数年。

数年おきに繰り返される「私の人生って…」「何のために生まれてきたの?」という悶々とした問い。

この波がまたやってきて、今度のヤツはでっかいな、長い闘いになりそうだぞ・・・という予感とともに、さてどうクリアしていくかと模索していたころ。

たまたまAmazonで見つけたのが、この本でした。


とにかくシンプルな人生のしくみ。
早く知りたかったその法則。

そしてそして、圧倒されんばかりの事例の数々…
これは絶対にセッションを受けなければ!と、よみがえるかつての衝動。


本の後ろにある作者の紹介を読むと、「福岡を中心にセッションを行う」。

……うーむ。
休みとるか。

福岡といっても場所はどこだろう、場合によっては有給休暇1日じゃ足りないかもな……などと考えながら、巻末にあった作者のホームページを開くと、目に飛び込んできたのが

『東京セッション開催のお知らせ』

「!!!!!」


こういう時の行動力って、ほんと自分でもびっくりするくらい鮮やかなんですよね。本の購入から2日後には予約のメールを入れていました。

そのメールを見返してみると、第3希望までの日付を書き込みつつ

有給休暇がかなり余っていますので、
これ以外の日程でも調整ができると思います。。。   (原文ママ)

と、さりげなく、何とかしてでも受けますよのアピールをしておりました。

返ってきたメールによると第3希望の日だけ空いている、とのこと。3週間後の金曜日でした。

さらには、事前に一度、電話で話をしてから予約を確定するルールにしているそうで。
まあそうだよね、いろんな人がいるしね…と思いつつ、妙に緊張しながら電話をかけたのを覚えています。こっそり、オフィスの来客用会議室から…


電話の向こうから聞こえてくるその男性の声は、とっても落ち着いていて、声量が大きいというか、声に張りがある感じ。

しかも「なんでもお見通しだよ」と言われている気がして、さすが3000人もの前世を見てきた人は声色だけで圧倒されるわね、と。この時点で期待度MAXでした。

はい、これで予約完了です。


やった!
まるで、試験に合格しましたよ、と言われたかのごとく興奮していました。単純…

それからの3週間は「何を話そうかな。あ、あの先生にはすべてお見通しかもなぁ」「あたし、前世でどんなことしたんだろう」とさまざまな妄想を膨らませておりました。



こうして、2019年2月、私は池袋のマンションの一室に向かったのでした。



…引っ張ってすいません…。


【注記】
先生の本の最後に書いてあったのは、正確には「福岡をメインに前世療法を中心としたセッションを始める」です。
その時は「ああ、福岡か~!」と早合点してしまったのですが、「現在は、福岡・長崎・東京・大阪などでセッションを行う」としっかり書いてありました。あわてんぼうだな、ほんと。

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