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自己紹介|わたしとは何ぞや

 うっかりしていたが、最初に書くべき自己紹介を書いていなかった。
 今さら書かなくてもいいのかもしれないけれど、やっぱり書いてみようかな。

 けど、自己紹介ってむずかしい。
 自己をかえりみると、わたしとは何ぞや、という壁にばちんと行き当たる。

 自分を紹介するって言っても、あれやこれやは恥ずかしすぎて書けやしないし、でもそれを書いておかないことにはわたしを説明したことにはならないし。なんてことをぐるぐると考えて、結局書くことがなくなってしまう。
 つまり、それがわたし。

 まあ、墓場まで持っていく予定のあれやこれやはひとまず置いておくとして。
 そんな本気の自己紹介なんて誰も読みたくないだろうから、ひとまずかんたんに。
 


 名前はRieと申します。
 大阪府在住で、中学生の息子がひとり、います。
 息子がお腹のなかにいた頃、産まれてくる彼に編んであげたくて(その頃はまだ男の子かどうかも分かっていなかったけれど)あみものをはじめました。

 はじめて編んだものは、だから彼のためのベストと帽子。そのあと何度も引っ越したし、いろいろあったから、もうどこへいったのかもわかりません。ついでに言えば、へその緒も、産まれてから数年間をおさめた彼の写真も、もう行方不明なのです。仕方がなかったのです。

 あみものに夢中になったわたしは、自分でもデザインをするようになり、国内外のあみもの雑誌に掲載してもらいました。

わたしがはじめてデザインしたセーター


海外の人気雑誌pompomに掲載されたカーディガン
hanatabaというミトンです

 さらに、手染め糸に惹きつけられ、糸染めにまで手を出す始末。
 知識ゼロからhtmlを駆使してホームページをつくりあげました。
 また、手染め糸のオンラインショップもやっています。

 普段は本屋さんで働いていて、その傍ら手染め糸の販売をやっているという感覚です。休みの日は糸染めをしたり、文章を書いたりしています。

 そう、実は執筆活動もやっているのです。
 オンラインショップをはじめてしばらく経った頃、環境が変わったせいで糸染めが思うようにできなくなってしまい、手詰まりのような、やるせない感情に埋もれていました。
 そんなとき、ふと、目の前にあった一枚の紙に、シャープペンシルで文章を書きつけたのがきっかけです。
 それから一年後くらいに大阪文学学校というところに入学し、通信教育で小説について学びました。

 現在は、「白鴉」「せる」という同人誌に参加しており、(名義はRieではないのですが)、実は作品が文芸誌に掲載されたこともあります!
 文學界2019年11月号掲載の『まつりの夜』という作品です。その年の、下半期同人雑誌優秀賞をいただきました。興味のある方は、図書館で借りることもできるので、ぜひ読んでみてください。

 noteでは、日常生活のなかで感じたことをそのまま書き綴ろうと思っています。
 いくつか書き溜めた短編小説があるので、もしかしたら載せてみるかもしれません。
 
 また、手染め糸やあみものに関する記事も書いていくつもりです。
 パターン(編み図のようなもの)を掲載したり、染めた糸を紹介することもあるかもしれません。
 きっと、自分のことを書くよりも、ずっと軽やかに紹介していることでしょう。

 あとは、「本屋さんはつらいよ」的な、書店員の憂鬱な日常をじめっと書いてみたいな〜なんて思ってもいます。
 もちろん楽しいこともたくさんあるので、カラッと書くこともあるだろうけど。



 別の記事にも書いたけれど、わたしという人間にはたくさんの章があって、ページをめくると違う物語が現れる。
 その日によって別人格かというくらいやりたいことが違うし、実際に全然違うことをやっている。
 何枚もの違うわたしが、連綿と続いているような感じ。
 ページごとに違うことが書かれている、取り留めのない、ずっしりと重たい一冊の本。
 なんて格好いいことを言ってるけど、たまたま目の前に図書館から借りてきた分厚い本が置いてあったから出てきた言葉だったりする。

 こんなわたしですが、なにとぞよろしくお願いいたします。

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