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両極を知って真ん中をいく

できるなら、偏ることなくフラットでいたい。

例えば身体。

「この綺麗な姿勢のままお帰りくださ〜い。」

ピラティスの先生は、そう言ってレッスンを締めくくる。たった1時間だけど、その間みっちり伸ばして整えた身体は自分にとってのベストな状態。トントントンと、下から丁寧に積み上げた背骨を実感できる。骨盤の位置も申し分ない。

これぞまさにピラティスの基本姿勢、ニュートラルポジション。

だけど、悲しいかな。スタジオを出て歩き出す頃には、すでに完成形は崩れている。さらに月曜から仕事が始まれば、首、肩、腰に負担のかかる姿勢に自然と戻っている。なんて厄介なんだ、長年の癖とは。

だけど思う。そもそもよくない状態を知っておかないと、真ん中を認識出来ないのでは。

常にベストでいるのは至難の技。だから、この辺がちょうどいいといえるポジションを見つけておく。日常ではそこを意識しておけばよしとする。そして少しずつ最悪を底上げしていけばいい。


偏ることなくフラットでいたい。

もちろん身体に限ったことではなく、感情や思考においてもいえること。自分の中の悪魔を知らなければ、真ん中もきっと分からない。



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