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今日も眠くて仕方がない

今回は、睡眠の話をしようと思う。先日、少しでも寝るのを楽にするためにリクライニングソファを買った。角度をレバーで調整できるタイプのローソファ。前に使っていた座椅子だと身体が痛いので、買い替えることにした。

じつは、私には線維筋痛症と慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)という二つの難病がある。その病気のせいで、全身の激痛や極度の疲労感などの症状があり、ほとんど寝たきりだ。

ところが、今年の二月後半から持病の症状が悪化した。前にもどこかの記事で触れたが、明らかに文章を書くスピードが遅くなった。何か文章を書こうとすると、ものすごく時間がかかるようになった。だが、それと同時に他の症状も出ていた。強い眠気が私を襲うようになったのだ。そうして、今まで眠れなくて悩んでいた人間が、眠くて仕方がない人間へと変化した。とにかく一日の中で眠くなる時間が増えたので、部屋のソファなどでも寝るようになった。そして、ひどい時は最低限の生活をしているとき以外が全て眠気と闘う時間となり、それで一日が終わる。まるで、強制的にシャットダウンさせられたかのように、いつの間にか寝てしまうのだ。

そのようなこともあり、しっかり寝ても大丈夫なリクライニングソファを買うことにした。このリクライニングソファなら、たとえどんなに身体が痛くても強い眠気が襲ってきても、文章を書き続けていられるような気がする。

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リクライニングソファに出逢う以前の私は、二人掛けの座椅子ソファを使っていた。私は、部屋にある介護ベッドか二人掛けの座椅子ソファのどちらかで一日の大半を過ごす。とはいえ、二人掛けの座椅子ソファに過ごすといっても、介護ベッドで少し頭の角度を上げた状態と似たようなリラックスして寝ている姿勢を、単に場所を変えてやっているだけだ。だから、起きている時はなるべく二人がけの座椅子ソファのほうにいた。長時間同じ場所に動かないで過ごすと身体が痛くなるからだ。

ソファでリラックスした姿勢のイメージ図
by いらすとや

もちろん、いざという時には二人掛けの座椅子ソファでも寝ることも可能だ。がしかし、そこで数時間お昼寝するのには向いていなかった。あくまでも、起きているときにゆっくりリラックスした姿勢でいられるようにするためのもの。だから、二人掛けの座椅子ソファで眠ることなんてほとんどなく、眠くなったときには近くにあるベッドに移動して寝るようにしていた。

もともと、幼い頃から私は電車や車での移動時間や学生の頃の授業中などで、緊張して眠れない人間だった。ネカフェやホテルなどでも、あまり寝られない。緊張やストレスなどのせいで眠れなくて、寝る前に気持ちよく眠るためのお薬を飲んでいるくらいだ。

そんな眠りに対して妙に神経質な人間だからこそ、家のソファで眠るなんて余程のことが起きない限り、あり得ないのだ。だがしかし、今年の二月後半から体調を崩して以来、一日で何度も強い眠気が襲ってくるようになった。なんとかしてベッドに向かおうとしても、あまりにも眠くて移動できないまま、変な姿勢で眠ってしまう。そのせいで、起きた時に身体がとても痛くて仕方がなかった。この痛みからはやく抜け出したいと思いながら、毎日何回もソファで寝ていた。

また、当然のように食後も高確率で強い眠気が襲ってくるようになった。じつは、数年前から病気のせいで食後の食べ物の消化であまりにも身体が疲れて動けなくなり、食後すぐに部屋を移動することができない。だが、そのあいだはその場で胃の消化に負担のないリラックスした姿勢になればいいだけなので、介護テーブルの上に置いた好きな飲み物を飲みながらスマホをいじったりして割と自由に過ごすことができた。しかし、そんな些細な自由の時間でさえも、強い眠気によって寝る時間へと変わっていく。

実際の食事中に座る座椅子は頭まで背もたれがある。
by いらすとや

どうやら医師が言うには、強い眠気がくる理由のひとつとして、脳があまりにも疲れているせいでなんとかして私を休ませようとするかららしい。もう限界だと信号を送るかのように。おそらく、この眠気に関しては線維筋痛症の全身の激痛よりも、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)の極度の疲労感などからの眠気の症状のが強いからかもしれない。「痛いけど、眠い。」みたいな感じ。そのときの条件(天候や温度変化など)によって症状がコロコロ変わるので、こうなるのもなんとなくわかる。でもやっぱり、全身の激痛よりも強い眠気って何なんだよと、書きながら思う。こうなる前の私は激痛のせいで、眠れなくて悩んでいたくらいなのに。私の身体にどんな変化が起きてこうなったのか詳しくはわからないが、この現状を粛々と受け入れていくしかない。

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とりあえず、なんらかの理由で今年の二月後半から異常に眠る人間へと変化してしまったのは確かだ。その状態で二人掛けの座椅子ソファで寝ると、起きた時に身体がとても痛くてつらい。これまでの経験上、この痛みを無理に我慢していたら、また余計に症状が悪くなる予感がする。でも、どうしたらいいのだろう。何か対策を考えなくちゃ。眠気でうとうとしながら、考える日々。

そんなとき、冒頭で触れたリクライニングソファに出逢った。このリクライニングソファだと、強い眠気が襲ってきてそのままソファで寝てしまっても、身体が痛くならない。リクライニングソファの座り心地は抜群によく、うちで飼っている猫も私が部屋にいない時にソファで気持ちよさそうにしている。このリクライニングソファのおかげで悩みが少し解決できた。ああ、もっと早くに出逢いたかったよ、リクライニングソファ。

リクライニングソファで気持ちよさそうにしている猫様


たとえどんなに身体が痛くても強い眠気が襲ってきても、文章を書き続けたい。それが、いまの私の目標だ。しかし、私のような病気と共に生きる生活だと、季節の変わり目など何かしらの原因で起きた症状に対して臨機応変に対応しなきゃいけない。これは、治療法がない病気と共に生きる私が一生背負っていくものだ。とはいえ、なかなか難しい。やはり、病気に振り回されるのは嫌だ。でも、それが人生なんだと言い聞かせている。

そんな日々で物事を継続してやり続けることは、ほんとうに大変だ。記事の執筆中、季節の変わり目の時期に書いていたので症状が落ち着かず、線維筋痛症の激痛で眠れないときもあれば、何度も強い眠気のせいで作業を中断してリクライニングソファで寝ないとつらい時もあった。つくづく、私の病気は面倒なやつだ。いままで何年もnoteで書き続けて色んなことがあったが、今年の二月後半以降の体調の変化でまさか文章を書くこと自体にとてつもない困難が発生するとは思っていなかった。そしてそれは、いまも私の課題でもある。

これから先も、のしりことして文章を書き続けて、色んなことをしたい。そして、もっともっと届けたい。そう思いながら、今日もお気に入りのリクライニングソファで文章を書く。



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