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好きよ、京都。〈京都が好きになる作品〉

何度訪れてもその魅力は尽きず、毎度1回の旅行では堪能しきれないほど行くべきスポットが多すぎる街 " 京都 " 。

今回は、私が京都を好きになるきっかけとなるほど、京都の魅力がたっぷり詰まった " 京都を舞台とする作品 " をイラストと共にシェアしたいと思います!


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1 「夜は短かし歩けよ乙女」

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作家・森見登美彦さんの長篇恋愛小説。京都大学と思われる大学やその周辺を舞台に、しがない大学生の主人公と彼の後輩で想いを寄せる黒髪の乙女のなかなか交わらない恋愛模様が特徴的で軽妙な語り口と摩訶不思議なエピソードでリズミカルに描かれています。

この小説を初めて読んだのは、中高生。森見先生が言語化する京都の情緒に完全に感化され、" 京都 " という作り手に創作意欲を与える街に興味を持ちました。この小説を読むと、実在の場所や行事とファンタジーが交錯し、現実と物語の境界線が曖昧に溶け合って摩訶不思議な " 偽京都 " へと読者は誘われます。

2 「京都人の密かな愉しみ」

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NHK BSプレミアムで2015 〜 2017年に不定期で放送されたドキュメンタリードラマ。千年の都に今も生きる奥深い京都文化と、一見さんには分からない歴史と文化と習慣に生きる誇り高い " 京都人 " の四季の愉しみを美しく情緒のある映像で楽しめる番組。

実際に大切にしながら生きる京都の人々の生活や四季折々の行事、習慣等を紹介しつつ、常磐貴子さん演じる " 京都人の生き字引 " の老舗和菓子屋女将と、団時郎さん演じる英国出身の大学教授が織りなすオリジナルドラマが並行する構成です。このドラマの世界観がなんとも情緒的で、京都という小さくも奥深い世界とは何なのかを体現しているように感じます。現在は、新シリーズ「京都人の密かな愉しみBlue修行中」が不定期で放送されています。

3 「あてなよる」

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NHK BSプレミアにて不定期で放送されている料理番組。「京都人の密かな愉しみ」にも出演する料理研究家の大原千鶴さんとソムリエの若林英司さんのお二人が、ゲストをお迎えして " 酒の肴=あて " と最高のマリアージュを奏でる " お酒 " を振る舞う大人のためのエンターテイメント料理番組です。

" 京おんな " の大原先生が繰り出すお酒が進む美味しそうな料理と京都節が本当に魅力的!振舞われる料理は酒の肴とあって手軽さがあり、番組を見た翌日には大抵食卓に並びます。

4 「鴨川食堂」

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" 思い出の食、捜します " 

東本願寺付近にある食堂と、食堂の奥にある探偵事務所を舞台に " 思い出の味 " を求め訪ねて来る依頼人に、主人公の鴨川こいし(探偵事務所所長)とこいしの父で食堂の料理長、元刑事(←設定が盛りだくさん)だった鴨川流が、" 食 " で悩みを解決する食×探偵小説

ドラマ化もされ、こいし役を忽那汐里さん、流役を萩原健一さんが演じられていました。依頼人との人間模様がとにかく温かく描かれた、ほっこりする作品です。

5 「マザーウォーター」

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映画監督・松本佳奈さんの2010年公開の映画。京都を舞台に、ウィスキー・バー店主のセツコ(小林聡美さん)、喫茶店を営むタカコ(小泉今日子さん)、豆腐を売るハツミ(市川実日子さん)を中心とした男女7人が少しずつ交わるおだやか〜な日々を描いた作品。

京都は地下水が豊富で美味しい" 水 " が生活の一部にあります。登場人物それぞれが京都の水と関わりながら、支流の川が最終大きな川に繋がるように、いつの間にか交流していく様が心地よく、ただただ平和な世界が映し出されています。恐らく途中で睡魔に襲われる可能性が高い映画ですが、それくらい波風立たず穏やかで体の力を抜いて見られる映画です。

6 「手のひらの京」

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作家・綿矢りささんによる " 綿矢版「細雪」" とも言える小説。京都で生まれ育った三姉妹の日常を通じて、性格・思考の異なる20代女性の家族・仕事・恋愛観が丁寧に描かれています。

誰しもが経験し得るであろう人生のポイント(就活、職場での悩み、婚活…)に直面した三姉妹が、悩んだり正面きって戦ったり、流れに身を任せてみたりとそれぞれの道へと進む姿を想像しながら、私はこの三姉妹の中で誰に近いだろうかと考えながら読むみました。また、京都で生まれ育った綿矢さんが紡ぐ " 京ことば " や " いけず " な表現がとにかく面白いです。


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最後までお読み頂きありがとうございました。京都が舞台という切り口で、「京都好きだなぁ〜」と個人的に思う作品を紹介しました。少しでも面白そうだな、見てみようかなと思ったらり、私もコレ好き!という作品があれば " スキ " や " シェア " " コメント " して頂けると嬉しいです!

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