好んでいる本。

「おすすめの一冊を教えてください。」というツイートに目が止ったことをきっかけに、頭の中で、自分のお気に入りの本の検索がはじまります。

そう言えば、あの本には、こんな思い出があるなとか、この本には、感性を感じたななど、いろんなことを思い出しました。


その中から、思い出深い2冊を紹介します。

こちらは、「頭がいい人の仕事は何が違うのか?」です。

息子が中学2年生の時、読書感想文の宿題が出たから本を貸してくれと言われ、社会人向けの本しかなく慌てた思い出があります。

そんな本の中から、中学生にも通用するのではないかと思った一冊がこの本です。

出来る人と、惜しい人の違いが、わかりやすく表現されています。ちょっと、おもしろおかしくも感じたり。

目を通す息子の口から「あっ、これ、俺だ。俺って惜しかったんだ。」などと聞くと、なかなか為になっているではないかとも思えるのでした。

社会に出た大人にだけでなく、中学生にもしっかり通じることがあり、また、中学生もそれを理解できている様子を目の当たりにしました。

もしかしたら、私たちは、子供たちに、社会人の基準で物を言っても通じるのかもしれません。



もう一冊は「雪峰花譜」です。和食の調理場で仕事をしていた時に出会った本です。料理人向けの月刊誌でこの本を知り、注文して取り寄せました。

本を取り寄せて買うということを、はじめてした本でもあります。ネットの普及で世界が広がった今とは違いましたので、本は、本屋にあるものだけではなかったんだ、と選べる範囲が広がったことに、ワンランクアップしたような気分は、今も記憶にあります。

こちらの本には、摘み草料理の美山荘を囲む景色や花、心こもった料理の写真が目を楽しませてくれます。写真だけでなく、献立の説明やエピソードでは、料理や自然に寄り添う美山荘の方々の思いや感性に触れることができます。


自分が好んでいる本は、本そのものだけでなく、本と共にした時間も大きいのでしょうね。


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