Vol.5 "ONE PIECE"の宣伝戦略
8/6の公開から、9/1現在で
120億円もの興行収入を叩き出し、
同作品史上最高の売り上げを出した
『ONE PIECE FILM RED』
であるが、その勝因とも言えるものは
一体何だったのか。
その答えは、
”電通”と”ADK”の協賛である。
今までの作品では、参加してこなかった
大手広告代理店が名乗りを挙げている。
言うまでもないが、
電通は、”広告代理店の王”と言っても過言ではない。
ADKは、”アニメ宣伝・広告”に強みを持つ大手だ。
ライバルとも言える存在が手を組んだことで、
世の中のありとあらゆる場面で、
麦わらの一味を目撃した方は少なくないだろう。
例)デパート、人気ゲームアプリ、コミックス、CM…
そして今回は
劇場版の特典をさまざま用意し、”ファンたち”を虜にし、
Adoさんを含めた”アーティストたち”の結集により、
壮大な音楽映画とも言える側面も持ち合わせた。
さらに、客足が落ち込まないように
ツイッターやTiktokを用いた
参加型企画を9月から敢行する。
この一大ムーブメントを逃さないように、
火種を絶やさないように、
さまざまな業界が、薪をくべているのだ。
一人の漫画家が始めた物語が、
出版社を動かし、広告代理店を動かし、
さまざまな企業、ゲーム・音楽・映画などのエンタメを動かし、
日本中を動かした。
さまざまな分野でのプロたちが
結集して作り上げていく様は、
大きな1つの船で旅をする”麦わらの一味”そのものだった。
参加した動機は、単なる金儲けではないと思う。
終わりの近づくONE PIECEという作品に対しての
”恩返し”であると感じる。
この作品が評価を受けることは、
日本の底力を認めるということに繋がるかもしれない。
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