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「出来る範囲での最高」はもう「最高」。

 人間は完璧ではないので「出来る範囲での最高」、つまりベストを尽くすことさえ出来たら、それはもう「最高のもの」とみなして受け入れてしまったほうが良いような気がする。ところが人間の脳には「危険を回避する事のほうをより重要視する」という機能が備わっているので、どうしても「うまく行ったこと」よりも「やらかしてしまった事」のほうに注意が行ってしまいがちだ。

 そしてそうなると当然楽しくないので、どんどん新しい挑戦もしなくなってしまう(また厄介な事に「現状維持で生きて行かれるならわざわざ新しいことをやらなくても良いはずだ」と言う機能も、我々の脳にはちゃんと備わっているらしい)。それって本当に悪循環だと思うので、出来るだけ「ちゃんと出来たこと」のほうに注意を当てて褒めてあげたい。

 勿論欠点を取り出して改善して、どんどんやれる事をフラット化して行くのも良いだろう。ただし我々が出来ることなんてけっこう限られているので、それよりは「得意な事」にリソースを集中したほうが良いと、個人的には思うんだよなあ。

 よく「買物には行かず、いま冷蔵庫の中にあるものだけで美味しいものを作れる人」が料理上手だと言われる。我々の毎日も「いま目の前にあるものだけで最高の1日を構築する」事に集中すると、けっこう色々な事に挑戦するハードルが低くなるのかもしれない。それだと「言い訳」もし辛くなって来るし。

 とまあこんな感じで自分の脳を上手に騙しながら、毎日を生きて行きたい。なんとなく自分の人生の最も強い敵は「自分の脳」である事がわかって来た。上手に付き合いながら、残りの人生を構築して行けたら良いな、なんて思っているんである。

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