長期的に見ると「失敗」は元が取れる場合が多い気がする。
河原でランニングをする習慣がついたきっかけは、30代の初めの頃に「御蔵島でイルカと泳ぐツアー」に参加した事であった。それまでにシュノーケル経験すら無かったし、特別周りに比べて泳ぎがうまかったわけでもないのに、何故それに参加したのか今から考えると本当に不思議でしょうがない。案の定、当日港で数時間やった予行練習だけでイルカと華麗に泳げるようになるはずも無く、そして体力もなかったので2〜3回海に入った後はグロッキーして皆さんが海から上がるまでの間は船上でグッタリして待っていた。
つまりその「イルカと泳ぐツアー」の経験だけを取り出せば僕は「失敗をした」と言うことになるのかもしれない。だが僕は帰ってきて「よし、体力を付けてイルカと泳げるようになるぞ」と決心してランニングを始めた。最初は3キロをチンタラ走る感じであったが、徐々に距離を伸ばし、今では6キロを少なくとも40分以内では走っている。もうすぐ通算で5000キロ(現在4852キロ)になる感じで、恐らくこの間にランニングのお陰でどれだけ「いらない病気」に掛かる事を避けられたり「精神的なモヤモヤ」をリフレッシュ出来たことか。そう思うともう「イルカと泳ぐツアー」の失敗はもはや失敗では無くて「成功の種」に昇華している気がするんだよなあ。
とまあこんな感じで「短期的には失敗」だと見えるものでも、長期的にはそれが「成功の種」になっている事って意外と多い気がする。人間関係とかでもその時は「えっ、なぜ今このタイミングでこの別れが!?」みたいな出来事が、実は長い目で見ると何かを大きくプラスの方向に変えるきっかけになったりする事は、本当に多いような気がする。
そう考えるとやはり世の中には「失敗は存在しない」のかもしれない。とまあそんな事を考えながら、僕はこれからもバンバン打席に立って、ガンガン「ナイス凡打」を打ち続けて行きたいなあ、なんて思っている。取り敢えず今月も残り3回のランニングのノルマを楽しみながらこなして行きたいんである。
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