ググれば分かることをググらないでいる人は怠慢である。

　今若者の皆さんは本当にラッキーだと思う。だって大概の事はググればわかるから。それに比べて僕が若い頃は、人から教えてもらったことやお金を出して本を買って、それを読んで得た知識などからしか世の中の１部を垣間見ることは出来なかった（まあでも、逆に言えばそこで「１部の人しか知らない情報」と言うのも確かに存在していたとは思うのだが）。

　ある程度の年令になってからの出来事だったので、その当時でもググれば分かったことだとは思うのだが（要するに僕は怠慢だったんですね）、あるアーティストさんのサポートをしていた時に、昔「マネーの虎」と言う番組に出ていた事もある、ある社長さんがゲストで出ていた。そして打ち上げで何故か僕はその人とたまたま隣同士になってしまい、みんな音楽関係なのでその人とどう喋って良いのかわからないみたいでポツンとしていたので、気の毒に思い話しかけてみると、徐々にお酒も入って来たのか、突然その方が「竜さん、もし事業をやっても、海の家だけはやっちゃダメですよ」と教えてくれた。確か僕が「限りなく湘南に近い横浜の出身だ」と言ったところからその話になったのだと思うが、そのかたもほぼほぼ騙されてある人から「海の家儲かるからやりませんか」と提案を受けて事業を譲り受け、いざやってみると毎年大赤字。なんだかんだ手八丁口八丁でその次の人に事業を売却して数年でその悪夢からは逃げられたそうだが、その方は「昔不幸の手紙ってあったじゃないですか、海の家ってあれですよ。きっと僕にそれを売りつけた人も相当損しただろうし、次の人もきっと損したんだろうなあ〜」とおっしゃっていた。

　まだその時はキ＊グレンのあの曲も産まれる前だし、あの海の家+ライブハウスという奇跡のビジネスモデル（そしてそれすら今では存在してはいない）も構築される前。彼らが後に「泣きたくて、笑いたくて」と言う歌詞が出来た経緯をテレビで語っていたのを見て、あの夜のあの社長さんの言葉を思い出したのは言うまでも無い。何日か前に書いたnoteと通じるのだが、これからは絶対に自然の流れには逆らわず、順張りの人生を生きて行きたいな、なんて改めて思う。やっぱり自然に逆らってはいけないんですなあ…。